§敗れざる者。
将棋ジャーナリズムは、囲碁界のそれと比べると、
一手も二手も遅れているような気がするのですが、
それら棋書の中では五指に入る名著(ハイ、私見です)、
『敗局は師なり』(中平邦彦著)を、ふと思い出していました。
“そのフレーズ、聞いたことがあるよ”とおっしゃる方も多いと思います。
「難局は最大の恩師なり」という言葉もありました。ほぼ、同義語ですね。
この本、数名の名棋士の、それぞれが負けた将棋を集め、
単にその勝負の指し手を追うのみならず、対局当時の心境のインタビュー、
盤上に現れなかった隠れた読み筋、勝負師独特の心理的駆け引き
敗因の探究、そして各々の棋士にとって、その敗戦の持つ意味等々を、
中平邦彦氏の御麗筆で綴られた、“ドキュメント風エッセイ”です。
なぜ、こんなことを書いているかと申しますと…
あまり、オリンピックには興味が無い私ですが、
卓球の福原 愛選手のシングルスは、お盆休暇中につき、
しっかりと観戦出来ました。
惜しくも、福原選手は、メダルを逸しますが、
続く団体戦では、3位決定戦で勝利を収め、銅メダルを獲得されましたね。
ゲーム直後の福原 愛、石川佳純、伊藤美誠の3選手、
いわゆる“卓球三姉妹”の、各人各様のインタビューを聞きながら考えたのですが、
中平邦彦氏の著作のひそみに倣えば、
「この3人こそ、言葉の正しい意味で、“敗れざる者たち”ではないか」
そう思ったのです。
“金メダルよりも価値のあるものをこの3人は、得たに違いない“―
これが私の感想でした。
§本田美奈子.さんにも金メダル!?
さあ、4回目の『Amazing Grace』であります。
表題の「本田美奈子.さんにも金メダル!?」についてですが、
「いったい、どういう意味?」と、訝しく思われることでしょうが----
ましてや、つい先ほど、“金メダルよりも価値のあるもの云々”と書いた直後に
この有様ですから、拙ブログが、「さっぱりわやくちゃ」たる所以であります。
本田美奈子.さんが天界に還られて後、多くの方々が追悼のコメントを
寄せられていました。
でも―私だけの思いかもしれませんけども、
声楽界の方からのそれは、やや少ないような気がしておりました。
(もちろん、本田さんの演奏は、純然たるクラシック声楽とは異なります)
ただ、ブログとかメールとかを通じて、本田さんへの優しいお気持ちを
間接的に伝え聞いたことも、再三には亘りますが、
この度のようにご自身の言葉で綴られた文章を拝見しますと、
やはり、感激もひとしお、なのですね。
前置きが長くなりました。
私が、このたび注目したのは、増田いずみさんのFacebookです。
増田いずみさんにつきましては、過去にもご紹介致しましたね。
→増田いずみさん―「ポップ・オペラ」の世界。(2007/11)
あと、当時“話題”になった(ホント?)こんなブログ。
→ヘイリーさんのライブに行ってきました。<その3>(2008/09)
本題です。全文、引用いたします。
時はやや遡りますが、7月13日の増田いずみさんのサイト。
(引用開始)~~~~~~~~~~
7月13日 ·
本田美奈子さんが歌うアメージンググレイスは、ご存知ですか?20代の方は知らないかもしれませんね
2003年、私も、美奈子さんも、クラシカル クロスオーバーの世界に飛び込んだアルバムデビューの年が同じ。
当時、私のアルバムは、いつも美奈子さんの隣に並んでいました。アイドルから、ミュージカルの勉強にNYにいったときもびっくりでしたが、クロスオーバーの世界に飛び込んだ彼女の情熱は、尊敬を飛び越え、畏敬。
どれだけのレッスンを重ねたことでしょう。いつか、お目にかかりたい!と憧れの存在でした。
それから2年後他界した彼女への私の寂しさ、悔しさ、、いろんな想いが強くて、ファンの方にも申し訳ないような、自分のなかで、なんだか解決できないモヤモヤがあり、この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました。
美奈子さんが星になって11年目になり、もう、気持ちを切り替えてもいいんじゃないかな、、と。
星の輝く、このイベントなら歌えるかも
乗り越えなきゃいけない、と勇気を出した、最初の一歩です
美奈子さんが歌う アメージンググレイスは、私のなかで、いつまでもキラキラ輝く星なのです。
それから2年後他界した彼女への私の寂しさ、悔しさ、、いろんな想いが強くて、ファンの方にも申し訳ないような、自分のなかで、なんだか解決できないモヤモヤがあり、この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました。
美奈子さんが星になって11年目になり、もう、気持ちを切り替えてもいいんじゃないかな、、と。
星の輝く、このイベントなら歌えるかも
乗り越えなきゃいけない、と勇気を出した、最初の一歩です
美奈子さんが歌う アメージンググレイスは、私のなかで、いつまでもキラキラ輝く星なのです。
それから2年後他界した彼女への私の寂しさ、悔しさ、、いろんな想いが強くて、ファンの方にも申し訳ないような、自分のなかで、なんだか解決できないモヤモヤがあり、この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました。
美奈子さんが星になって11年目になり、もう、気持ちを切り替えてもいいんじゃないかな、、と。
星の輝く、このイベントなら歌えるかも
乗り越えなきゃいけない、と勇気を出した、最初の一歩です
美奈子さんが歌う アメージンググレイスは、私のなかで、いつまでもキラキラ輝く星なのです。
それから2年後他界した彼女への私の寂しさ、悔しさ、、いろんな想いが強くて、ファンの方にも申し訳ないような、自分のなかで、なんだか解決できないモヤモヤがあり、この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました。
美奈子さんが星になって11年目になり、もう、気持ちを切り替えてもいいんじゃないかな、、と。
星の輝く、このイベントなら歌えるかも
乗り越えなきゃいけない、と勇気を出した、最初の一歩です
美奈子さんが歌う アメージンググレイスは、私のなかで、いつまでもキラキラ輝く星なのです。
それから2年後他界した彼女への私の寂しさ、悔しさ、、いろんな想いが強くて、ファンの方にも申し訳ないような、自分のなかで、なんだか解決できないモヤモヤがあり、この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました。
美奈子さんが星になって11年目になり、もう、気持ちを切り替えてもいいんじゃないかな、、と。
星の輝く、このイベントなら歌えるかも
乗り越えなきゃいけない、と勇気を出した、最初の一歩です
美奈子さんが歌う アメージンググレイスは、私のなかで、いつまでもキラキラ輝く星なのです。
それから2年後他界した彼女への私の寂しさ、悔しさ、いろんな想いが強くて、ファンの方にも申し訳ないような、自分のなかで、なんだか解決できないモヤモヤがあり、この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました。
美奈子さんが星になって11年目になり、もう、気持ちを切り替えてもいいんじゃないかな、と。
星の輝く、このイベントなら歌えるかも
乗り越えなきゃいけない、と勇気を出した、最初の一歩です
美奈子さんが歌う アメージンググレイスは、私のなかで、いつまでもキラキラ輝く星なのです。(引用終了)~~~~~~~~~~
~増田いずみ 月に寄せる歌 Official
Fansite | Facebookより引用いたしました。
増田いずみさんは、国立音楽大学及び同大学院オペラ科を修了、
文化庁オペラ在外研究員に選ばれ、3年間ニューヨークのジュリアード音楽院に留学
というご経歴の、現役声楽家でいらっしゃいます。
文中にありますように、
「尊敬を飛び越え、畏敬」
「どれだけのレッスンを重ねたことでしょう。いつか、お目にかかりたい!
と憧れの存在でした。」
これを、本田美奈子.さんへの最大級の賛辞と言わずして、何と言うべきでしょうか!
本田さんを、単に同じプロ歌手としてだけではなく、
音楽界に身を捧げた同志、或は戦友として、想っていらっしゃるのでしょう、
友情と敬愛に溢れたお言葉をいただき、胸が熱くなりました。
「本田美奈子.さんにも金メダル」!!
いかがでしょう、これは決して「てんけい」の空言でも、
妄想でもないということが、お分かりいただけたでしょうか!
「この歌詞でアメージンググレイスを歌うことは遠慮していました」
とのお言葉ですが、いえいえ、岩谷時子先生も、
本田美奈子.さんも、きっと喜ばれることでしょう、
これからもライブで、どんどん歌っていただきたく存じます。
拙ブログでは、皆様も、もう、“耳タコ”、いや、“目にタコ”状態でしょうが、
→「本田美奈子.歌がつないだ“いのち”の対話」(2008/03)
→お知らせです。【クラシカル・クロスオーバーオーディション】(2015/03)
司馬遼太郎氏の小説『竜馬がゆく』の中で、
「俺は死なんよ」と名言を残した坂本竜馬が、続けてこう言っているのです。
(引用開始)~~~~~~~~~~~~~~
「人間、仕事の大小があっても、そういうものさ。
だれかが灯を消さずに点しつづけてゆく。
そういう仕事をするのが、不滅の人間ということになる」
~~~~~~~~(引用終了) (司馬遼太郎:『竜馬がゆく 四』より)
何度も書きます、「想いは受け継がれてこそ」なのです。
本田美奈子.さんも、さぞかし、お喜びのことでしょう!
そして……
増田いずみさんの御健康と、今後の益々の御活躍を、
本田美奈子.さんとご一緒にお祈りしております。 (おしまい)
PS:増田いずみさんによる
『Amazing Grace』のご演奏(少し、時間が短いです)はこちら。
→アメージング グレイス Amazing Grace - YouTube
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