忘れようとして(46)~新選組副長:土方歳三~その5~お雪
(前回からのつづきです)
映画及びコミックの『鬼滅の刃』が
空前のヒットを記録しているようですが、
ついこの前までは、TVドラマ『半沢直樹』が
話題の中心でした。
いやはや、流行の変遷は激しいものです(笑)。
私は、めったにTVを見ることはないのですが、
途中から見始めた7年前の第1シリーズが面白かったので、
今回は初回からしっかりと拝見。
出来としては、前回作のほうが良かったとは思います。
でも、今シリーズもしっかりと楽しませていただきました。
ただ、最終回、
正論を堂々と語る半沢直樹に喝采を叫んだ国民が、
今もなお、現内閣に多くの支持を与え続けている
この現状だけは、どうにも、腑に落ちない。
それはさておき、
第1シリーズに続いて、第2シリーズでも、
男性視聴者のほぼ100%は、
“あんな嫁さんがいたらいいナー”ってつぶやきながら
上戸彩さん扮する、半沢直樹の妻、
半沢 花に見とれていたのではないでしょうか。
ちょっと“天然”で、それでいて頭の回転が速く、
直樹の考えていることは、ぜ~んぶお見通し、のような人物ですね。
まったく男性にとって、「理想の配偶者」ではあります(笑)。
半沢 花のドラマ中での“名セリフ”がこんなのでした。
「もうがんばらなくていいよ。
直樹はもう、十分過ぎるくらいがんばった。
生きてればなんとかなる。----
生きていれば、なんとかね。」
いいですねー
こんな言葉、一度でいいから、かけてもらいたい(爆)
本題に戻ります。
『燃えよ剣』において、土方歳三の恋人として登場するのが、
お雪という女性です。
もう何年も前のこと、ネットを見ていましたら、
このお雪について書かれた文章が何件もありまして、
その多くが、“お雪こそが理想の女性”などと
熱い想いを綴られていました。
言うなれば、
「むかしお雪、いま半沢 花」
といったところでしょうか(笑)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さてお雪は、昨年4/6の記事にて書いたとおり、
司馬遼太郎が創作した人物。
彼女の設定を簡単に。
江戸の生まれで、25-26歳、
京の警備を命ぜられた武士の妻であった。
“あった”というのは、ほどなく夫が病死したため。
そんなお雪と土方歳三は、
ある事件をきっかけに、運命的な出会いを果たし、
互いに惹かれ合っていきます。
ときに、思い返してください、
小説『燃えよ剣』を通じて、
“鬼の副長”である土方歳三が泣いた場面なんて、
そうそう無かったのではないでしょうか?
まあ、回数を数えながらもう一度読んでみるのが
一番良いには違いないのですが、
曖昧な私の記憶(苦笑)によると、
土方が涙を見せたのは2回、しかも、
そこにはいずれも、お雪が関係していました。
(文中敬称略)(つづく)
PS:ピンク色の文字にはリンクを貼っています。
最近のコメント