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2019年6月22日 (土)

忘れようとして(35)~沖田総司と「燃えよ剣」<補遺>。

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前回を、沖田総司についての最終回とするハズだったのですが、

気が変わりまして(笑)、

本日は、書き残したことを少し、記しておくことにしました。

 

 

  • 「総司」の読み方

考えてみれば、“今さらながら”の話なのですが…

 

「沖田総司」の名前の読み方についてです。

これは、【そうじ】と読むのが正しい。

沖田本人の手紙に、自分の名前を

「沖田総二」と自署したものが残っていることからも

証明できます。

ところが、1970年のTV映画では、【そうし】と発音していました。

その理由とは…。

 

3/21の拙ブログ

「一番隊隊長の沖田総司を島田順司(じゅんし)がそれぞれ扮していました。」

と書きましたように、総司役を務めた、

かの名優:島田順司の名は、【じゅんし】と読むのです。

 

これを知った脚本家の結束信二(だったと思います)が、

「そっちの方がいい」ということになり、

【そうじ】ではなく、

濁らずに【そうし】と呼ぶようにした…

 

とまあ、そんな経緯があったということを、

どこかで聞いた記憶があります。

 

私はTVで沖田総司を知ったのですから、

長らく、【そうし】と読むのが正しいのだと、思い込んでいました。

今でも、個人的には濁点なしで呼びたい気分ですし、

沖田総司というキャラクターには、

そっちの方が合っているのでは、という感想を持っています。

 

と、いうことは…

1970年の「燃えよ剣」より遡ること5年、

1965年のTV映画、「新選組血風録」が、

ほぼ同じスタッフ・キャストで制作されていますから、

「血風録」でも既に、【そうし】という呼び方になっていたのかもしれません。

 

既述のように、私は「血風録」は観ていなかったのですね…

 

このシリーズ、まだモノクロ映像ではありましたが、

「燃えよ剣」に劣らず、なかなかの出来栄えだったそうです。

 

中でも、

沖田総司と、彼の佩刀とされる、

名刀「菊一文字則宗」を題材にとった、

7話の『菊一文字』は、

視聴者はもちろん、スタッフからも、

(今ふうに言えば)“神回”と絶賛されたと、聞いています…。

 

当時の映画を観ることは困難でしょうが、

司馬遼太郎の原作は、今でも読めますので、ぜひご一読を。

七百年の時を生きてきた、「菊一文字則宗」と、

天才剣士:沖田総司との運命的な出逢いとは……

 

15話からなる「新選組血風録」ですが、

司馬は、その最終章に、この『菊一文字』を配置しています。

 

 

  • 「菊一文字」

さて、上にも書きました、沖田総司の佩刀についてです。

近年は、「刀剣乱舞」というゲームが大流行しているそうですね。

(私、こういったジャンルには、“チンプンカンプン”でして)

確か、このゲーム(演劇にもなっているらしい)

のキャラにも「菊一文字」が登場しているような噂を、

聞いたことがあるような、ないような…(苦笑)。

 

 

一般に、

「沖田総司の刀は、『菊一文字則宗である』」と言われていますが、

これについては、

司馬遼太郎の創作、ということが定説となっています…

………………………………

と書き始めたら、“ある一文”がネットで目に入りました。

 

 

曰く、

 

「この件の“ルーツ”は、そもそも、

子母澤寛が彼の著作『新選組始末記』にて、

『沖田総司の刀は菊一文字細身のつくり』と書いたことに始まる」

 

というのです。

 

 

どうせ、私のアタマなんぞ、アヤフヤなものですが、

“それは知らなかった”と、あわてて、

「始末記」を再読しました。

 

が、そんな記述は見当たりません。

ならばと、念の為に、同じ著者の、

「新選組物語」「新選組遺聞」にも目を通しましたが、

やはり、そのようなことは、どこにも書いていません。

このブログを書くにあたって、

何十年ぶりかに、新選組に接したのですが、

気分は、浦島太郎のような(笑)。(こんな比喩でいいのかな?)

 

 

そんな中、たどり着いたのが、

松帆神社様(←リンクを貼っています、御参照のほど

20173月のブログでした。

そこに引用されているのは、

結喜しはや(京都生まれの幕末維新研究家)の論です。

 

詳細はそちらをご覧いただくとして、

要は、「菊一文字」と司馬遼太郎を結びつけたもう一人の人物として、

忘れようとして(29でご紹介した、

医師・作家の森満喜子のお名前が見られるのです。

 

 

この説が“決定打”かどうか、私には判断できかねますが、

非常に有力であるかもしれません。

 

 

ということで、そろそろ締めないと(苦笑)。

ここは松帆神社様の言をお借りして、

 

 

総司が主に使った刀は加州清光、総司が愛した刀は菊一文字

 

 

ウン、これが一番いいかもしれない、と思うのです。 (つづく)(文中敬称略)

 

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