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2014年2月11日 (火)

「ゴーストライター」~イヤな話ばかりですが。

基本的に、初めての音楽と向かい合うときは、

予備知識なしに、いわば、“真っ白な心境”で、

聴くのが好ましい、と考えている。

ただ、実際問題として、ネット、マスメディア等に情報が氾濫する今日、

純粋に白紙のような状態で接することは、滅多に出来ないことではあろうが。

 

 

実は、今、話題の「交響曲第一番~HIROSHIMA」には、

TVのニュースか何かで、ごく短い部分しか聴いていなかったが、

私的には、良い印象を持っていた。

現代音楽にありがちな、難解、独善的な音楽性はみられず、

むしろ、旋律の進行も、古典的な雰囲気さえ感じられ、

心地よい音の響きを受け取った記憶がある。

 

 

その後、佐村河内守氏に関し、

たまたま、NHKの「ニュースウオッチ9」の映像を観た。

(「NHKスペシャル」は見ていない)

“世間には、凄い人がいるものだ”とは感じたが、「違和感」も有したのは、事実。

もちろん、今さら私が「違和感」と言ったところで、

“後出しジャンケン”に等しく、何ら値打ちは無いのだが。

薄暗い部屋の中、壁にもたれて座り瞑想、

“音楽が天から自分に降ってくる”のを待つ、といったようなシーン。

その最中、佐村河内氏が、意識的に後頭部を壁にぶつける映像があった。

 

自分と比較するのも無意味だが、

私の場合は、音楽・文章の発想を得るのは、

散歩しているときが最も多い。

 

21世紀のベートーヴェン、とは、こうなるのか”

“モーツアルトも、作曲するときは、あんな風だったのかナー”

それが第一印象で、

“あれでホントに、音楽が降りてくるの?”とか、

“ハンディを持った人ならば、頭部はもっと大切にしないといけないだろう”

などと思いながら見ていたと思う。

そんな「違和感」もあり、CDは購入しなかったし、レンタルもしていない。

 

 

この「交響曲第一番」、今回のゴーストライター事件により、

コンサートは中止、店頭のCDは撤去、配信も停止、

というように、まさに闇の中に葬られた感がある。

 

 

いかし、CD売上も、かなりの数を記録していたということは、

人々は、この「交響曲第一番」の音楽的価値そのものにも、

相応の、好評価を与えた結果ではないか。

作者云々で、“ケチ”がついたとはいえ、

そのこと自体は、楽曲の価値に、直接繋がるものではないはずである。

 

ならば、

新垣隆氏作曲:「交響曲第一番」とか、また

新垣隆氏作曲:「ヴァイオリンのためのソナチネ」として、

改めて、全曲じっくりと聴いてみてもいいのではないだろうか。

 

 

本ブログでは、一度取り上げさせていただいた、高橋大輔選手、

川井郁子さんの「キャラバン」とcobaさんの「eye」。: SAPPARI WAYA

今回のソチ五輪にも、出場されるのだが、

渦中の、「ヴァイオリンのための-----」については、

差し替えることなく、そのまま使われるようだ。

(このタイミングで音楽を差し替えることは、不可能であるにしても)

これは、賢明な選択であり、私としては、short versionにせよ、

高橋選手の演技の際、この曲を聴けることは、楽しみのひとつとなった。

 

 

ここまで、“クドクド”と書いてきたのも、

偶然、「交響曲第一番」の一部を耳にしたときの

いいイメージが残っているからである。

 

卑近な例えではあるが、

作曲家が「親」ならば、楽曲は「子」である。

「親」の側に不祥事があったとしても、

それは、子供の人格には、関係の無いことだ、

先にも書いたが、あらためて、新垣氏名義の作品として、

その音楽的評価を、世に問うてみるのが好ましいと考える。

 

 

さて、今回の事件で、“ワリ”を食った人は、

もちろんのこと非常に多岐にわたって、おられるわけで、

本田美奈子.さんのクラシックアルバム制作を担当された

日本コロムビアの岡野博行プロデューサーも、そのお一人。

  氏は、「交響曲第一番」のCD制作にも携わっておられたので、

残念な事態に至ったことを、さぞ、嘆いておられることだろう。

 

 

有名ホテル等の食材偽装事件(これは、「詐欺罪」が相当)とか、

JR北海道の鉄道事業法違反、

(本件は、「未必の故意による殺人罪」を想起する)

また、農薬注入事件などと、我が国では、イヤな話題ばかりなのであるが、

私にしてみれば、「3.11」以降、

何が起きたとしても、もう驚いている場合ではなくなった。

 

 

政府・東電の情報隠蔽、誰も何ら責任を取らない無責任体制、

福島における放射線量計のデータねつ造、

今も続く、低線量被曝“人体実験”、

観測用井戸から、1リットルあたり500万ベクレルのストロンチウムを検出、

等々を思えば……ですよ、

そんなものに比べれば、このたびのゴーストライター事件、

失望感、という“心のキズ”を負った方は、少なからずおられるだろうが、

上記のような“大事”に比べれば、

生命・健康への影響は皆無である事案につき、

そんなに騒ぐほどのことはなかろう、というのが私の意見。

 

 

“著名なホテルだからOK”とか、

“政治家のやることだから大丈夫”

“障害を持った方の作品だから、感動できるのだ”

というような価値観は、もはや通用しない。

自分のアタマで感じて、考え、そして判断して、行動していかねばならない。

 

 

ちなみに、今日は「紀元節」。

(お若い方に、申し上げます、“キゲンブシ”と読まぬよう)

しかし、昨今の日本民族の品格も、どうだかナー…

なに?おまえが言うな!って?たしかに、たしかに…

オイラごときが言えることではないのだが、

あと、ひと月で、3年目の「3.11」がやって来る。

                         (長文乱文妄言多謝)(おしまい)

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