« 岩谷時子先生、有難うございました。 | トップページ | さて、大晦日ですが。 »

2013年11月13日 (水)

喪失感。――回想~島倉千代子さん。

“ひょっとしたら”とは、内心思っておりました。

 

 

私がTVでお見かけしたのは、あの「紅白歌合戦」が最後だったでしょうか。

 

 

手のひらに書いた歌詞を、ちらっとご覧になっていらしたような、
“茶目っ気”のあったステージでした。

 

 

今、そんなことを私のアヤフヤな記憶の中から、思い出しています。

 

 

 

 

 

 

 

島倉千代子さん、そして、もうひとりの大歌手、美空ひばりさんについては、

 

 

拙ブログでも、取り上げさせていただいたことがあります。

 

 

ひばりさんについては、本田美奈子.さんとの“トリビュート企画”でしたね。

 

 

本田美奈子.美空ひばりの世界を歌う。~「てんけい」の妄想CD1-4)

 

 

あと、島倉さんについては、こちら。

 

 

「りんどう峠」。―天性の大歌手、島倉千代子さん。: SAPPARI WAYA

 

 

上記の島倉さんの「りんどう峠」の記事にもありますが、

 

 

実は、私自身は美空ひばりさんよりも、島倉千代子さんの歌のほうが好きでした。

 

 

 

 

ですから、いま、どうしようもないような喪失感に包まれております。

 

 

「りんどう峠」。にも書きましたが、まさに、島倉千代子さんも、美空ひばりさんに

 

 

並ぶ、「大天才歌手」です。

 

 

それは、彼女の17歳のデビュー曲、「この世の花」のオリジナル音源を聴かれたら

 

 

実感できると思います。

 

 

 

 

島倉さんの評は色々と言われておりますが、

 

 

私は、「我が国における元祖:癒し系歌手」と評させていただきました

 

 

そして、この度、感じたことは、昭和の時代、女性歌謡界における、

 

 

その「様式美」を確立されたのが、

 

 

島倉千代子さんではなかったか、ということでした。

 

 

 

 

戦後の復興期から、高度成長時代を経て、そして日本は爛熟期を迎えるのですが

 

 

ラジオとレコードから、TVとカラオケの時代へ移っていくに際し、

 

 

歌謡曲のひとつの定型を完成された音楽的功績を見出したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

逢いたいなァあの人に」「からたち日記」「哀愁のからまつ林」「思い出さん今日は

 

 

 

 

とヒット曲の連発のあと、その集大成として、

 

 

1969年、東海林太郎さんの「すみだ川」をカヴァーされました。

 

 

初期の「からたち日記」でも、曲間に島倉さんのセリフが挿入されて

 

 

話題になりましたが、

 

 

このすみだ川」でもセリフが間奏時に入っています。

 

~~~~~~~~~~

 

 

この繊細さ、儚さ、そして彼女だけにしか出し得ないハイトーンボイスの美しさ、

 

 

よくいわれるところの「お千代さんの泣き節」、ですね、

 

 

これら全てが、このすみだ川」に結晶化されていると思います。

 

 

(余談ですが、東海林先生のオリジナル盤の発表は1937年、

 

 

セリフの部分は、田中絹代さんがご担当されていました)

 

 

 

 

 

 

 

先に挙げた数曲、また近年の大ヒット曲「人生いろいろ」は、

 

 

TVなどで聴かれる機会も多いことと思いますが、

 

 

私が島倉千代子さんを回想するにあたり、はずせない2曲をご紹介させて下さい。

 

 

 

 

夕月~~~~~~~~~~(1961

               

 

美しい詩ですね。

 

 

実は、私の使っておりました毛筆の、それも細字用の筆の「銘」が

 

 

「夕月」でした。

 

 

くだらぬ理由ですが、当時ヒットしたこの曲同様、なぜかよく覚えております。

 

 

 

 

 

 

 

あともう1曲、これは、6年前に拙ブログに書いたのですが、

 

 

1・17の記憶 阪神淡路大震災(その4)の私のコメントの部分です。

 

 

 

 

~~~~引用開始

 

 

独断と偏見で、当時(1995年)人気のあった歌を、年代別にあげてみましょうか。

 

 

1.若年層……………「TOMORROW」岡本真夜

 

 

2.もう少し上の年代…「時代」中島みゆき

 

 

3.もっとだいぶ上……「襟裳岬島倉千代子

 

 

1.2.についてもですが、最大の「問題」は3番ですね、

 

 

これはもう、キリがないと思います。

 

 

で、なぜ、「襟裳岬」を選んだかというと、

 

 

―注:吉田拓郎の曲じゃ、ないですよ、念のため―

 

 

ある女性の方が、避難所で夜間、ラジオよりこの歌が流れてきたとき、

 

 

こらえきれなくなって、周りの人に気を遣いつつ、毛布で声を押し殺して泣いた、

 

 

という話を覚えているからです。その方にどんな思い出がこの歌にあったのかは、

 

 

もちろん、知る由もないのですが、そのお気持、分かるような気がします。

 

 

~~~~引用終了

 

 

 

 

歌というものは、いろんな人々に、

 

 

様々なかたちでそれぞれの心に寄り添ってくれます。

 

 

島倉千代子さんの「襟裳岬」、どんな曲だったのでしょうか、

 

 

襟裳岬~~~~~~~~~~(1961

 

 

島倉千代子さんのハイトーンが、悲しいほどに美しい名曲ですね。

 

 

高度成長から、爛熟期を経て、

 

 

バブル崩壊、リーマン・ショック、そしてあの「3.11」を体験した我が国は、

 

 

経済・政治も、また社会も、現在、混乱の極の中にあるように思います。

 

 

 

 

「昭和の時代」、と申しますと、お若い方々は、“なんと昔のことを”と

 

 

思われるでしょうが、

 

 

かって、繊細にして緻密な思考の日本民族は、

 

 

何事においても、誠実で責任感があり、その終戦からの復興の速さとあいまって、

 

 

世界中から、尊敬を集めていたのです。

 

 

ただし、

 

 

リーマン・ショック以降、すべての価値よりも、「貨幣価値」のほうが優先する時代に

 

 

なってしまいました。

 

 

3.11」の後ですら、日本の政治は、国民の生命よりも、

 

 

「経済」=原発の再稼働・輸出に最重点を置いています。

 

 

昨今の“食品偽装”は、畢竟、こういったことの延長線の上にあると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

現在、私たちは、途轍もなく重大な岐路に在るわけですね。

 

 

 

 

 

 

 

大天才歌手:島倉千代子さんを回想しつつ、

 

 

そんなことも、考えてしまいました。

 

 

いずれにしましても、島倉さんの不朽の名曲は、日本人の魂です。

 

 

永遠に歌い継がれてゆくことを願いつつ、本稿を終えます。(乱文長文妄言多謝)

 

 

 

 

    (文中一部敬称略)

 

|

« 岩谷時子先生、有難うございました。 | トップページ | さて、大晦日ですが。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

本田美奈子.さん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 喪失感。――回想~島倉千代子さん。:

« 岩谷時子先生、有難うございました。 | トップページ | さて、大晦日ですが。 »