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2013年5月 7日 (火)

クロスオーバー界にこんな凄い歌手がいたとは!~YULIAさん。

前回は音楽記事やら、“世相放談”やら、わけのわからぬことになり、恐縮です。

アタマのほうも、GWボケ、かもしれません―あ、これ、いつものことです(笑)。

 

今日は、過日発見した「とびきり」のクロスオーバーCDのご紹介です。

と、申しましても、既に、皆さんご存知かもしれないのですが…。

まずは、こちらがCDタイトルと収録曲。

イントゥ・ザ・ウェスト

 

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%A2/dp/B000AO8CEM/ref=sr_1_cc_1?s=aps&ie=UTF8&qid=1367695098&sr=1-1-catcorr&keywords=yulia

『イントゥ・ザ・ウェスト』 by YULIAさん~~~~

1. イントゥ・ザ・ウェスト 

2. スカボロー・フェア 

3. エンジェル 

4. ザ・プレイヤー 

5. 愛の讃歌 

6. ホキ・ホキ・トヌ・マイ/エ・パリ・ラ 

7. ソフトリー・ウィスパリング・アイ・ラヴ・ユー 

8. アイ・ゴー・トゥ・スリープ 

9. イフ・ユー・ゴー・アウェイ 

10. ワン・デイ・アイル・フライ・アウェイ 

11. オンブラ・マイ・フ 

12. ロシア 

13. バイレーロ 

14. 黒い瞳 

~~~~~~~~~~~~

さて、5曲だけ、簡単な説明を。

まず、「イントゥ・ザ・ウェスト」は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の主題歌。

「ホキ・ホキ・トヌ・マイ/エ・パリ・ラ」は、ニュジーランドの先住民:マオリ族の伝承歌。

「ロシア」は、YULIA (ユリア)さんの自作曲。ギターもご自身の演奏のようです。

「バイレーロ」は、フランス古謡とのこと。

「黒い瞳」は、おなじみのロシア民謡ですね。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

このCDは、たまたま通りかかった中古のCDショップで手に入れたもの。

「オンブラ・マイ・フ」「ザ・プレイヤー」「スカボロー・フェア」

という、「クロスオーバー」では“定番”3曲が、気になって、

この「YULIAさん」という歌手のことは、全く知らないままに買うことにしました。

 

が……聴いてみて、びっくり!でした。

上手い。

声域は“メゾ・ソプラノ”くらいなのでしょうが、

中低音から、高音域まで、実によく出ていて、かつ、美しい。

“私流”に言えば、「声がしっかりと前に出ている」のですね。

声楽を学ばれたアーチストでも、CDを聴いてみて、

“ちょっと、声が十分出ていないネー”という印象を受ける歌手も、

時々、おられるのですが、(ハイ、まったくの私見ですが)

その点、YULIAさんは、お見事です。

だから、歌声を聴いていても、気持ちがいいのですね。

 

 

YULIAさんの経歴ですが、もともとはロシアのご出身。

お母様の結婚にともない、ニュージーランドに移住されます。

その地で、拙ブログの“イチ押し”であり、及び

「世界で一番著名な(おそらく)、本田美奈子.さんのファン」でいらっしゃる、

あの、ヘイリーさんを見い出したプロデューサー氏の手により、

アルバムデビューとなった、とのこと。

 

ということを、アタマに入れていただいて、

前述の、楽曲の説明を、今一度、ご覧ください。

 

1.-47-10は、英語、513はフランス語、6は、マオリ語

11は、もちろんイタリア語、1214は彼女の母語であるロシア語、

5ケ国語を駆使されているのですね。

ということは、YULIAさん、音楽性とともに、語学力センス、

そして、なにより、抜群の聴覚をお持ちなのです。

 

 

驚くべきことが、もうひとつ、このアルバムの発売は、2005年でしたが、

当時の彼女は、まだ19歳!とのこと!オドロキでしょ。

これだけしっかりと歌えて、また、感情表現もとても豊かなのです。

この表現力の“引き出しの多さ”に、筆者はびっくりした次第。

 

たとえば、「イフ・ユー・ゴー・アウェイ」では、切々とした恋心を、

「愛の讃歌」では、pp(ピアニシモ)からff(フォルテシモ)まで、

まるで、“本田美奈子.さんばり”に、“振幅”の大きいvocalが鑑賞できます。

クロスオーバーとはいえ、クラシック曲は、「オンブラ・マイ・フ」だけなのですが、

非常に丁寧に歌っておられ、好感が持てました。

次の曲、「ロシア」では、祖国を想う感情が、ほとばしり出るのでしょうか、

一転、泣き叫ぶような、その歌声が、聴く人の胸を打ち…

そして、「バイレーロ」は、まるで子守歌のような美しい旋律を、

高音域でやさしく、しっとりと歌い上げています。……

 

この若さで、これだけ多彩な表現力を持つ歌手は、

なかなか、いないのではないか。そのように、私は考えています。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

そういえば、この「ロシア」

当時、まだ学生だった彼女のこの歌の弾き語りを、

(運命の“アヤ”とでもいうのでしょうか、

実は、YULIAさんは、たまたま“代役”で出演されただけでした)

スタジオで聴いたTV局の番組プロデューサーが、

「その深い情感に思わず涙が出てしまった」そうです。

そのときの録画テープが、前述のヘイリーさんのプロデューサー氏のもとへ渡り…

といった経緯があったのですね。

 

 

このについて、あと少し。

先に、私は、「お母様の結婚にともない、ニュージーランドに移住された」

と書きましたね。

実は、そういった文字面どおりのhappyな話ではなく、

YULIAさんの祖国は、チェチェン共和国とその境を接していて、

その独立戦争のあおりを受け、テロなどが頻発していたそうなのです。

そこで、家族は戦火を逃れて…というプロセスもあったのでした。

ですから―

YULIAさんが、この「ロシア」に託した想いは、察するに余りあります

 

(偶然ですが、前回記事→田端義夫さんと東海林太郎さん。

「国境の町」と同じような趣きになってしまいましたネ)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

上掲のジャケ写の下部にありますAMAZONのサイトでは、

試聴も可能です。

あと、2005年発売の、このアルバムの新品は、現在では入手困難のようです。

 

§このアルバムは、ダウンロードができます。

同サイトを見ますと、時々、6000-8000円という高額な価格が

つけられているときがあります。

“値打ち”は有るとはいえ、それはどうか、と思いますので、

ダウンロードの出来るサイトを見つけました。

私自身は“アナログ人間”につき、音楽ダウンロードは

まだ試したことはないのですがね(苦笑)。よろしければ、どうぞ。

こちらからです。http://mora.jp/artist/134501/

 

ところで、何故か、YULIAさん、2枚目のアルバムが出ていないようなのです。

抜群の歌唱表現力、曲も作れる才能、

ズバリ、「天才型」のアーチスト、と呼んでもいいと思います。

ぜひとも、来日してコンサートを開いていただきたいし、

新しいCDも聴かせてほしいのですけどね。

                     (乱文長文妄言多謝)(おしまい)

~~~~~~~~~

PS「ロシア」のごく一部の和訳歌詞を、ライナーノーツより紹介いたします。

 

果てしない 果てしない 森は揺れ

静寂 あなたの土地の静寂

しかし あなたの底なし川の声は聞こえ

遠くでは 酒飲みのうなり声 粗野なたわ言

 

あなたは私の愛 ロシア

あなたは私の悲しみ ロシア

あなたは私の運命 ロシア

あなたは私の魂 ロシア

~~~~~~~~~(以上、抜粋)

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