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2013年3月20日 (水)

続・クラシカル・クロスオーバー~親鸞の和讃を音楽に乗せて。

「論語読みの論語知らず」と申しますが、

「厚顔無恥」をものともせず、“さっぱりわやくちゃ”の精神にのっとり、

今回のテーマは、拙ブログでは、再度、

親鸞聖人に関するもの、ということにあいなりました。

 

 

2007年、当ブログでこんなことを書いたことがあります。

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「クラシカル・クロスオーバー」に戻りますが、

最近、私は「絵本」を、連想しています。

みんな子供の頃は、まず、「絵本」を手にしましたよね。

成長につれて、「絵」と「文字」の地位が逆転して、

「挿絵」付きの本になり、

やがて、「文字」だけの書物へと変わっていくのですが、

ある意味、「クラシカル・クロスオーバー」って、「絵本」みたいなもの…

なんて、考えたりしているこの頃です。

~~~~~~~~~~~~~~

「ゴッドファーザー」(本田美奈子.さんへ捧ぐ): SAPPARI WAYA

 

さて、親鸞の書いた書物、といいますと、多くの方は、

 

 

「『歎異抄』!」

 

 

と思われるかもしれませんが、

以前にも書いたとおり、親鸞は、「歎異抄」を著しておりません。

「歎異抄」は、親鸞の弟子の唯円が書いたものです

私たちは、このことに十分、留意しておく必要がありますし、

また、「歎異抄」についての著作を書くならば、

上記のことを、はっきりと記しておくべきであると私は考えます。

「歎異抄」は親鸞の思想ではない。SAPPARI WAYA<その1>

 

実は、親鸞の主著は、「教行信証」と呼ばれているもので、

6巻にも及ぶ大著、その正確な名称は、

「顕浄土真実教行証文類」

(けんじょうどしんじつきょうぎょうしょうもんるい)といいます。

親鸞は、大無量寿経などの諸経典から、縦横無尽に引用しつつ、

(原本の漢文も、大胆な“読み替え”を、意図的に行っていると、

聞いたことがあります)

「弥陀の本願こそが、人々を救う道である」ことを、この書物の中で、証しています。

ですから、この「教行信証」は、

現代的に言えば、学会発表用の「学術論文」で、

当然のことながら、庶民には“チンプンカンプン”であるわけですね。

 

な・の・で―

親鸞は、「和讃」というものを創作しました。

和讃、とは念仏の教えを、「七五調」の言葉に乗せて、

民衆にも分かり易いように、噛み砕いて解説したものです。

たとえ、文字が読めなくても、リズムに乗せて唱えているうちに、

浄土宗の要諦を、身に付けていただこう、という趣旨ですね。

 

過去の記事にて、親鸞作の和讃をふたつ、ご紹介したことがありましたが、

「歎異抄」は、親鸞の思想はない。: SAPPARI WAYA<その3>

ちなみに、私が若いころ、数多い親鸞の和讃の中でも、特に強い印象を受けたのが、

下記の和讃でありました。

有名なものですから、浄土真宗とご縁のある方には、ご存じかと思われます。

 

如来大悲の恩徳は

  身を粉にしても報ずべし

 師主知識の恩徳も

   骨をくだきても謝すべし

 

なぜ、心に残ったかと申しますと、

「骨をくだく」という、きわめて激しい表現も、もちろんですが、

その最後の4行目ですが、俳句でいうところの、

「破調」になっているのですね。(音が「七・五調」でなく、「八・四」です)

このことが、特別に印象的な効果を、この和讃に付加しています。

当然、親鸞は、わざと「破調」のままに残しておいたのでしょう。

 

内容は、特に説明の要もないことと思いますが、

「如来大悲の恩徳」とは、阿弥陀如来の本願のこと。

“我が名を唱える(=「念仏」)人々を、すべて救いましょう”というのが本願です。

それでは、「師主知識」とは何でしょうか。

その弥陀の本願に、自分を導いてくださった方を指します。

親鸞の場合は、言うまでもなく法然上人。

 

ときに―

後世、法然は「浄土宗」、親鸞は「浄土真宗」、というように、

別々の宗派のように言われていますが、

親鸞は、上の和讃にありますように、終生、法然を師と仰いでいましたから、

自分が別の一派を打ち立てた、というような考えは毛頭ありませんでした。

ですから、「浄土宗」、「浄土真宗」云々は、

彼の死後のこと、いわば、“分派抗争”のたぐいのことになります。

 

 

親鸞の歌曲の話題まで、至りませんでした、

すみませんが、もう1回、お付き合いください。   (つづく)

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