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2009年11月23日 (月)

文化功労者に岩谷時子先生。/Yuccaさんの『Prima donna』。

§文化功労者に岩谷時子先生。

大変、遅くなり、無礼千万ではありますが、

既に皆様、御存じのとおり、

作詞家の岩谷時子先生が、去る10月、文化功労者に選ばれました。

文化勲章受章者・文化功労者:主な業績 - 毎日jp(毎日新聞)

おめでとうございます、とあらためて、お祝い申し上げます。

 

私の“アヤフヤ”な記憶では、先生のお名前を初めて知ったのは、

当時、ヒットしていた、加山雄三さんの歌の作詞、ということでした。

越路吹雪さんの曲の作詞(訳詞)も手がけておられたことを知ったのは、

それから後のこと。

 

昭和~平成にかけての偉大なる大作詞家でいらっしゃる先生に、

素人の私が、こんなことを申し上げるのは、

これまた、非礼もはなはだしいのですが、

私の印象としては、岩谷先生の作品の最大の魅力は、

その「わかりやすさ」にある、と思っています。

歌謡曲・ポップスですから、当然のことなのでしょうが、

なぜか格別に、先生の作品には、そんな感想を持ってしまいます。

 

いうまでもなく、岩谷先生には、

“星の数”ほどの名曲、ヒット曲がありますが、思いつくままに、挙げてみます。

 

 

まず、私が先生を知るキッカケになった、加山雄三さんのヒット曲から。

ちょっと、“ひねって”、B面曲です。

~~~~~~

「夕陽は赤く」(部分)作曲:弾 厚作 

夕陽あかく 地平のはて

今日も沈み 時はゆく

(中略)

君よ眠れ また逢う日を

夢みるような 星あかり

~~~~~~

美しいですね、このロマンチシズム。

平易な言葉を紡ぎ、しかも、このような詩界を作り出されたことに感激。

 

私の記憶では、加山雄三(=弾 厚作)さんの歌のほとんどは、

出来上がっているメロディーに

あとから、言葉をのせていくパターンだったと思うのですが、

プロとはいえ、それも、大変な作業ではあります。

 

 

次は、宮川泰先生作曲の名曲。

~~~~~~

「ウナ・セラ・ディ東京」(部分)作曲:宮川泰

哀しいことも ないのになぜか

涙が にじむ

(中略)

あのひとはもう わたしのことを

忘れたかしら とても淋しい

街は いつでも 後ろ姿の 幸せばかり

~~~~~~

小生“お気に入り”の歌です。

「後ろ姿の幸せ」というフレーズが、私の胸を打ちます。

 

 

時系列としては、「ウナ・セラ・ディ東京」よりもさかのぼりますが、

同じく宮川先生の作曲です。

~~~~~~

「ふりむかないで」(部分)作曲:宮川泰

ふりむかないで お願いだから

今ね スカート なおしてるのよ

あなたの好きな タータン・チェック

これから なかよく デートなの

ふたりで語るの ロマンスを

~~~~~~

当時の音楽界に、風穴“を開けたような感のある、

ザ・ピーナッツの大ヒット曲でした。

 

 

本田美奈子.さんのvocalが素晴らしいこの歌は、やはり、はずせません。

~~~~~~

「つばさ」(部分)作曲:太田美知彦

わたし つばさがあるの 太陽にきらめいて

はばたきながら 夢追いながら

はるかな旅をつづける

わたし つばさがあるの 心から輝いて

夜明けの色 夕日の色に

つばさを染めて 飛ぶのよ

~~~~~~

この、少女のようなみずみずしい感性は、どうでしょう!

やはり、「名曲」ですね。

 

もちろん、岩谷先生につきましては、ご受賞歴も、いっぱいありますし、

シャンソン、ミュージカルの訳詞にも、触れるべきでしょうが、

例により、岩谷時子 - Wikipedia等をご覧くださるよう、

お願い申し上げます。

 

 

ひとつ、残念なのは、もしも、本田美奈子.さんがお元気でいらっしゃれば、

今でも、年間1-2曲でも、彼女に、新しい詩をプレゼントされておられる

かもしれない、と考えたりするのですが、

どうか、これからもお元気で、

日本の音楽界を見守っていただきたい、と存じます。

 

§Yuccaさんの新CDが発表されました

さて、本田美奈子. さんは、後年、「クラシカル・クロスオーバー」の世界に、

その新境地を開かれましたが、

Yuccaさんが、このたび、やはり、その「クロスオーバー」のジャンルで、

新しいアルバムを発表されました。

考えてみれば、Yuccaさんについては、当ブログでは、コメントで、一度だけ

記したことがあるのみですね。

まず、新作のSET LISTから。

~~~~~

Prima donna

1  オンリー・ラヴ
2
 「四季」・夏~ヴィヴァルディ~
3
  アヴェ・マリア~シューベルト~
4
  エニィタイム・エニィウェア
5
 アルハンブラの思い出
6
 ロミオとジュリエット
7
 恋のアランフェス
8
 ピエ・イエーズ
9
 「第九」・歓喜の歌~ベートーベン~
10
 今宵キリストは生まれ給えり~グレゴリオ聖歌
11
 歌劇「魔笛」より~夜の女王のアリア~

~~~~~

実に、ワクワクする選曲ではありませんか?

私には いかにも、本田さんが選ばれそうな曲のように思えてなりません。

さて、音楽ファンの皆様には、特にご説明の要も無いところですが、

ごく、手短に。

 

4 「エニィタイム・エニィウェア」

「アルビノーニのアダージョ」が原曲で、英詩が付けられています。

6 「 ロミオとジュリエット」

ニーノ・ロータ氏の曲、つまり映画の主題歌の方。
7
  「恋のアランフェス」

いうまでもなく、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」がオリジナル。

8 「 ピエ・イエーズ」

フォーレではなく、ロイド・ウェーバー氏作品です。

 

YuccaさんのCDを聴くのは、第1作の「千の風になって」以来ですが、

本作は、それと比べると、

非常に、のびのびと、歌っていらっしゃるように感じました。

アルバム「千の風に----」は、クロスオーバーとはいえ、

ポップス調の発声に、ウェイトを置いていたような気がしますが、

今回は、ご自分の“持ち味”たる、声楽的なテイストを前面に

押し出されているのではないでしょうか。

とはいえ、「オペラはどうも…」といった方でも、

耳になじみやすく、十分に楽しめるアレンジ・構成になっています。

彼女の歌唱の実力は、

 

2「四季」・夏~ヴィヴァルディ~、11 歌劇「魔笛」より~夜の女王のアリア~

をお聴きになると、実感できるのではと思います。

 

音楽ファンに、幅広く受け入れられる作品になっています。

歌声に癒されますね。オススメです。(文中一部敬称略)

                            (おしまい)

--------------

プリ・マドンナ Music プリ・マドンナ

アーティスト:Yucca
販売元:ポニーキャニオン
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コメント

女優の中野良子さんが絡んでいて、堀内孝雄&倉橋ルイ子のデュエット曲「ハンリーラ」も岩谷さんの作詞ですね。めったにカラオケではお目にかかれませんが、見つけると1人デュエット(?! ちゃんと、カウンターテナーとテノールで歌い分けるので)でつい歌いたくなります。

ハンリーラ ハンリーラ 美しいという言葉だよ♪ ハンリーラ ハンリーラ 今も夜ごと夢見ているよ♪ てね。

とても美しい歌ですが、ご存知ですか?

投稿: TAC | 2009年11月30日 (月) 19時31分

TACさんへ こんばんは。コメントを有難うございます。
レスが遅れまして、申し訳ございません。

>「ハンリーラ」
ついぞ、今まで存じませんでした。
“TV番組からの企画作品”、で合ってます?
番組は知っていますが、この「ハンリーラ」は、記憶にまったく…です(苦笑)。

投稿: てんけい | 2009年12月 6日 (日) 17時40分

この歌は、ついこの前別れざるを得なかった彼女との思い出の歌です。彼女は中国から来た留学生でした。彼女のバイト先のスナックで知り合いました。地方都市出身の彼女はとにかく働き者で、昼は家電量販店、夜はスナックで週6日、1日12時間働いていました。誰が見ても、本当は水商売で仕事する子でない事はわかりました。カラオケも苦手で、最初は絶対歌わなかった彼女に優しい曲だからといって教えて歌ったのがハンリーラでした。初めて彼女の笑顔を見たのもこの時でした。
親子ほど年の離れた2人が恋に落ちるまではあっという間でした。そして、夢のような日々が2年続きました。しかし、悪夢が起きます。
彼女はワーキングビザを持っていました。地方の有力者である両親の力を借りたようでした。その両親が昨今の日中情勢とそろそろ30になろうかという彼女の結婚を心配して、ビザの更新に力添えをしなかった。結果、彼女は泣きながら中国に帰って行きました。今度生まれ変わったらどこでもいいから同じ国に生まれて、もう一度出会おうって約束して。
だから、この歌は忘れられないのです。

投稿: やっちん | 2012年11月20日 (火) 19時57分

>やっちんさんへ   コメントをいただき、有り難うございます。

つらいお話ですね。私も「ハンリーラ」をあらためて(ネットで)聴いてみたのですが、
やっちんさんのコメントの読後ですと、あまりにも、歌の内容が切なく感じられ、心に
迫るものがあります。

悲しい思い出は、消え去ることはないのでしょうが―これから真冬を迎えます、
どうか、御身、御大事になさってくださいますように…

投稿: てんけい | 2012年11月21日 (水) 19時13分

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