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2009年7月26日 (日)

「アヴェ・マリア~カッチーニ」を聴く。

§「東京タワーの少女」。

~~~~~(引用開始)

同室の少女は20歳そこそこでした。癌で、抗癌剤の副作用のために、昼は何度も激しい嘔吐を繰り返していたそうです。

その少女が、毎日夜になると、窓から見える東京タワーを見ながら、しくしく泣くのだそうです。毎晩にように聞こえるその泣き声が耳について、私の知人の女性も眠れない夜が続いたのだそうです。

少女はなぜ泣いていたのでしょうか。死が恐ろしかったのでしょうか。

私の知人が、ある夜、彼女と話をしました。そうしたところ、彼女は、率直に話をしてくれたそうです。

 

 

「死は恐いんですが、それよりももっと納得できないことがあるのです」と彼女は言ったそうです。

 

 

「どうして自分だけが、こんなにきれいな夜景のなかで、苦しまなければならないのか、その理由がわからないことが苦しく、悲しいのです。私と同じ若い人たちは、きっといまごろ、デートをしたり、コンサートに行ったり、本を読んだりしているのでしょう。なのになぜ自分だけが、抗癌治療のために髪も抜けて、吐き気に襲われながら、窓の外の東京タワーを見てなければいけないのでしょうか。私だけがそう罰せられる理由があるでしょうか。私は、自分だけが罰せられるようなことをしたと思いません。その理由がわからないことが、あまりに苦しく、悲しくて、涙が出てしかたないのです」

 

 

もし神というものがあるとしたら、神はなぜ自分だけにこんな苦しみを与えるのか。どうして自分だけがそうなのか。その理由をどうしても知りたい、と彼女は語ってくれたそうです。

そこには理不尽さだけではなく、目に見えない運命に対する大きな憤り、怒りの感情があるようでした。

~~~~~~(引用終了 五木寛之著 「天命」より 東京書籍:刊)

 

§人生とは不条理なものに違いない。

有名な五木寛之氏による「東京タワーの少女」の話である。

氏は、このエピソードを、「知人の女性から聞いた実話」として紹介されているのだが、

その点につき、私は、些か、疑義をはさみたくなる。

 

 

それはともかくとして、

 

 

「人生とはなんと不条理なものであろうか」

 

 

私も、このことについては、まさに、同感である。

 

ただし、自分は、この「東京タワーの少女」のように、「生命の危機」に

さらされてはいない分、恵まれていることを自覚せねばならない、

もちろん、それは、頭では、わかってはいるのだが。

 

 

阪神淡路大震災を経験して、

なんとか、無事に生きてこられたが、

それまでの生活のパターンが、がらりと変わってしまう。

 

 

震災が奪ったものは、人の命とか、また、家屋、財産ばかりではないのである。

 

 

その震災より何年か後のこと、

あることを契機に、私を取り巻く環境は、更に激変する。

尤もそんなこと、サラリーマンなら、“日常茶飯事”の類であろう。

「すまじきものは“宮仕え”」とはよくぞ、言ったものだ。

だからといって、どうなるものではない。それが、現実である。

筆者が、もう少し若ければ(そして、いくばくかの「才能」でもあれば)、他の方策も

あったかもしれぬが。

 

辛い日々だった。

幾度も、心が“折れそうに”なった。

そのころ、最もよく聴いていた曲が、発売されて間もない、本田美奈子.さんの

AVE MARIA」であった。

 

最近、平原綾香さんのnewシングル「新世界」を入手し、

http://bluesky1010.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/new-8803.html

カップリング曲「AVE MARIA」を聴くようになって、ふと、“あの頃のこと”を

思い出すようになった。

 

 

が、しかし、

情けないことに、私を取り巻く環境“は、その頃と変わっていない。

……

居酒屋話じゃあるまいし、とんだ、サラリーマンの

“ボヤキ・ブログ”になってしまい、お恥ずかしい限りなのだが、

私にとって、「アヴェ・マリア」というと、

やはり、“あの頃”よく聴いていた、

本田さんの「カッチーニのアヴェ・マリア」を思い出してしまう。

 

そこで、まったくの個人的な想いだけになってしまうであろうが、

アヴェ・マリア」について、少しだけ書いてみようと思う。

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