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2008年9月26日 (金)

ヘイリーさんのライブに行ってきました。<その3>

 

(前回のつづきです)

 

もう3か月ほど前になりますが、

私が、「うーん…」と思わず、唸ってしまったことがあります。

それは、実際に、ライブに行った、

SAPPARI WAYA: 増田いずみさん―「ポップ・オペラ」の世界。

増田いずみさんのブログを、常々拝読しているのですが、こんな文に、目が止まったからです。

 ~~~~~(引用開始)

先日のコンサートで、再確認したこと。

自分で歌っていて、すごく迷っていることがあります。

いま、に始まったことでもないのかな。

 

オペラっぽくクラシカルに朗々と歌う、という発声法が、私の「喉の健康」には非常によく、もちろんこの声で歌っても良いのですが、それは、私の理想の声ではないんです。

 

小さなコンサート会場では、自分の声が怖く聞こえてしまうのです。

 

おまけに、このクラシカルな声だと感情を表現することができないのです。

 

長年訓練してきて、NYまでいって、やっといい発声法で声がでるようになったのに、このクラシカルな発声での声が好きになれない、ハスキーを混ぜた優しい歌い方をマイクで歌ったほうが好きなのです。

 

では、身につけたベルカントの発声法、オペラの曲は、もう二度と人前で歌うことがない、と思うと、一番声が出る、この年頃には、ちょっともったいない気がするのです。(後略)

2008年6月 - www.masudaizumi.com

~~~~~(引用終了)

まさか、増田さんご自身より、このようなご感想を伺うとは、夢にも思いませんでした。

私が、ベルカント奏法を、あまり好きになれない(森麻季さんは、不思議に耳に疲労感が残らないのですが)理由は、増田さんが、上に書かれていらっしゃるようなことからなのですね。

 

ただし、ですよ、

ベルティング・ボイス(=Belting Voice」なのですが、

「正しい歌い方をしないと、かなり声帯に負担がかかる」ものなのらしいのです。

 

実は…、

これまでずっと、掲示板等に、書くことを控えてきましたが、

 

本田美奈子.さんの発声には、無理がある。

(ひょっとしたら)それが、御病気の一因であったかもしれない」

という旨の記事を、いくつか読みました。

 

“そんなことは、ないだろう”

私は、心の中で、即座に否定しました。

 

“彼女には、専属のボイス・トレーナー、指導者がいただろう。

声楽関係者も、スタッフに加わっていたはずだ。

ならば、そんなことを、見逃すことは、あり得ない“

 

それが、私の反論でした。

ただ、最近、

間違ったBelting Voiceが、喉に、ストレスをかけることが多い」

ということを知ると、

 

“あるいは……”と思わずにはいられないのも事実。

悲しいかな、私のような素人では、“真実”のほどは、わかりません。

 

 

ヘイリーさん、また、本田美奈子.さん、

お二人の歌は、表現法では、かなり異なるものの、

双方とも、私にとっての、

 

 

「“音楽の理想形”の内の一つのカタチ」である、

 

 

と、考えていました。

 

2005116日―

本田美奈子.さんが、天界へ還られた日です。

あの日の、絶望にも似た、深い悲しみを、決して忘れることはありません。

 

 

さて、…

 

 

ヘイリーさんの歌声は、文字通り、「世界の至宝」ですし、

そして、日々、私達の想像を超えるほど、

音楽に真摯に対峙しておられる、増田いずみさんをはじめ

どうか、皆さんには、いつまでもお元気で歌い続けていただきたい、

 

 

そのことこそが、私の願い続けてやまないことであるのですね。

 

 

今後も機会があれば、ヘイリーさんのコンサートには、是非、お伺いしたい-。

そう、思っています。

 

 

日本を愛され、日本の歌を愛され、そう、和食もお好きで(笑)、

本田美奈子.さんとの「御共演」も果たされた、

ヘイリーさん―ですからネ。  (乱文長文妄言多謝)

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コメント

てんけいさん、おじゃまします。

>「本田美奈子.さんの発声には、無理がある。(ひょっとしたら)それが、御病気の一因であったかもしれない」
>「間違ったBelting Voiceが、喉に、ストレスをかけることが多い」

その様な記述があったことに驚いております。
私見ですが、もし、その様なことが御病気の一因ならば、美奈子さんの喉の下にある胴体が細すぎたこともそれに拍車をかけてしまったのでは、と思いました。
美奈子さんは音大卒ではありませんが、発声法などもしっかりと勉強なさったということですので、Belting Voiceについてもご存じだったと思います。
それらのことを全てご承知の上で全力で(むやみに力を入れるという意味ではなく)歌われておられたのではないでしょうか。
「間違ったBelting Voice」は美奈子さんの歌の表現法にとっては必要不可欠なもので、まさしく〔 魂の歌 〕そのものだと思います。


投稿: 西日本 | 2008年9月27日 (土) 13時30分

西日本さんへ こんばんは。コメントをいただき、有難う存じます。

>まさしく〔 魂の歌 〕そのものだと思います。
はい、御趣旨、よくわかります。
ただ、あのような辛く、悲しい思いは、もう二度と、誰にもさせてはなりません。
(当のご本人も含めて)

もちろん、詳細、また、真実はわかりませんのですが---。
つまり、発声法、また、ご病気との「因果関係」も含めてのことです。
「人の健康」にかかわる問題ですので、
「考え得るリスクは、出来る限り排除せねばならぬ」
という方向があって然るべき、と私は考えています。

投稿: てんけい | 2008年9月28日 (日) 21時04分

そうですねえ。。。(・ー・)

けっこう そのへんは 
現代音楽の歌い手の宿命みたいなとこが
あると思うのですね。。。

クラシックの歌唱法は 長い歴史とか
先人の工夫とかがあって
ほんとに合理的で一番効率的で楽に声が
出せる考え抜かれた技法だと思うのです。

それに対して 現代音楽のうたい方は
ハスキーにしたり わざと?喉しめたり
高いほうも地声で歌ったりと
喉に負担掛かる歌い方する場合が多いですよね
表現のためには そのへんの肉体のぎりぎりの
とこまで おいこまなイカンというのが
今日日の音楽のシビアさでしょうね
歌手のひとも けっこう喉の病気になるひとが多い。。。

美奈子さん本人に限って言えば
ワイルドキャッツのころとか 
ものすごいアタックの強い歌い方をしてたので
ライブの終盤などは MCなんかも
ほんとに喉つぶした感じで

ボクなどは 心配しておりました。。。

ただ 白血病は関係ないと思いますね
>発声法と

投稿: きょろちゃん☆ | 2008年10月 1日 (水) 14時31分

きょろちゃん☆さんへ 駄文へコメントをいただき、有り難うございます。

一番に、小生が驚いたのが、増田いずみさんのブログでした。
これ、正直申し上げて、私が常々、感じていたことなのですね。
ですから、「ベルカント奏法」が、どうも、好きになれませんでした。
長く聴いていると、(私の場合は)疲れてくるのです。

>ライブの終盤などは MCなんかも
ほんとに喉つぶした感じでボクなどは 心配しておりました。。。
そうですね、皆さん、そうおっしゃっていますね。
うまくは、言えませんが、「逃げる」とか、「かわす」とかが、
“出来ない”、というより、“絶対にしない”という方だったのでしょう。

>肉体のぎりぎりのとこまで おいこまなイカンというのが
今日日の音楽のシビアさでしょうね
なるほど、そうかもしれないですね…。
歌手にならなくてよかった、とつくづく思います…。(←アホか!)

さて、ご病気との「関連」、となりますと、これは、もう、「お手上げ」…
というより、あの病気の原因自体、いまだもって解明されていないわけですし。

おっしゃるように、「発声」との、直接的な関連は無い、と思いますが、
「ストレスの蓄積が、自然治癒力や、自己免疫力の低下を誘発することがある…」
などと、云われると、「うーむ…」と呻いてしまう訳です。

ちなみに…ですが、
増田いずみさんは、MCなどは、ビックリするくらいの、低いトーンです。
女子アナ、とかタレントがTVで騒いでる(失礼!)ような、“キャピキャピ声”は出されません。
NYご留学の際に、「声帯にも、精神的にもよくない」と言われて、改められたそうです。

とにもかくにも、この「発声法」にしろ、何にしろ、

美奈子さんの歌の芸術的価値、また、音楽的功績を何ら、貶めるものではありません。
(と、いうより、彼女の歌が「好き」なんだよなぁ。)
   ↑
(蛇足でした、スミマセン)

投稿: てんけい | 2008年10月 1日 (水) 18時37分

てんけいさん、こんばんは。記事に対して大変遅いコメントで申し訳有りません。


>「本田美奈子.さんの発声には、無理がある。
>(ひょっとしたら)それが、御病気の-因であったかもしれない」
>という旨の記事を、いくつか読みました。

誰がそんなことを言ったのかしりませんが、

【音楽評論】 本田美奈子演奏、ヘンデル作曲歌劇「リナルド」よりアリア「私を泣かせて」
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=89954&pg=20051110

を書いた者として、断固として言わせて頂きますが、その意見には徹頭徹尾反対です。

本田美奈子さんの発声に無理が有ったとは、到底認められません。

如何なる歌唱法を演奏者が採用するにしても、美しい声が出るためには、

可能な限り、身体の余分な力を抜き、身体に負担をかけない歌い方こそ、「上手い」歌い方であり、

特に本田美奈子さんの晩年のクラシック楽曲における発声は、アルバムを出す度に進歩しています。

即ち、美奈子さんの発声法は、どんどん、「無理がない」方向へ上達していたことは明らかです。

百歩譲って、仮に無理な発声をしていたからと言って、ダメージを受けるのは発声器官であり、

発声法が、白血病を惹起するなどという症例は見たことも聴いたこともありません。

複数の人が書いていた、とのことですが、到底「プロ」の聴き手の意見とは思えません。

ご安心下さい。彼女の発声は、どんどん進歩していたのであり、身体への負担は軽減していた。

これは、間違いありません。

投稿: JIRO | 2009年5月 4日 (月) 21時00分

JIROさんへ こんばんは。
かような辺鄙なブログへ、ご訪問有難う存じます。

マズい文章で、誤解なさったかもしれませんが、
きょろちゃん☆さんへのレスにも記しましたように、
私も、JIROさんと同様、「発声法」と「白血病」と直接の関連は全く無いものと、
考えております。

ただ、提起されていた問題点は、

「無理な発声が引き起こすかもしれぬストレスは、体にも、精神にも少しずつ、
健康被害を与えていく可能性がある」

先ほど紹介しましたレスに書きました増田いずみさんの事例についても、
そういう意でありました。
で、増田さんは、声帯に負担のかかる「キャピキャピ声」(よく、女性が電話口で喋る
あのトーンです)は改められたそうなのですが、こういった研究(または指導)は、
日本においては遅れているのでしょうか、どうなんでしょうか。

ところで、JIROさんのおっしゃるように、
>彼女の発声は、どんどん進歩していたのであり、身体への負担は軽減していた。
なるほど、これはもう、問題ないですね。
力強い、また、温かなご意見をいただき、本当に嬉しく思っております。
有難うございました。

投稿: てんけい | 2009年5月 6日 (水) 00時54分

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