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2007年8月29日 (水)

前言訂正(どうでもいいけど)。

さて、はるか、昔のこと、「韻を踏む。」において、

SAPPARI WAYA: 韻を踏む。

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昔の記憶をたどると、この「夕笛」に実によく似た詩を、北原白秋の作品集で見たような気が……

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と、書いたのですが、私の「記憶違い」でした。

過日、図書館に寄って、調べたところ、

正解は、三木露風、でした。

名前を聞いて、首をかしげられる方でも、童謡「赤とんぼ」といえば、皆さん、ご存じですよね。そう、三木露風は、「赤とんぼ」の作者なのです。

では、その「よく似た詩」を、紹介します。

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「ふるさとの」         (詩集「廃園」より)

ふるさとの

小野の木立に

笛の音の

うるむ 月夜や。

 

少女子(おとめご)は

熱きこゝろに

そをば聞き

涙ながしき。

十年(ととせ)経ぬ、

同じ心に

君泣くや

母となりても

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これだけでは、比較のしようがないので、「夕笛」も再掲します。

作詞:西条八十、作曲:船村徹、歌:舟木一夫

という、顔ぶれによる、「堂々たる」歌謡曲です。

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「夕笛」

ふるさとの 蒼い月夜に

流れ来る 笛の音 聞いて

君泣けば わたしも 泣いた

初恋の 夢の ふるさと

おさげ髪 君は十三

春来れば 乙女椿を

君摘んで 浮かべた小川

想い出は 花の横顔

ふるさとへ いつの日帰る

屋敷町 古いあの町

月の夜を 流れる笛に

君泣くや 妻となりても

あヽ 花も 恋も還らず

流れゆく 君の 夕笛

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前回、「だいたい、合ってるはず」と、書きましたが、今は、便利な時代ですね、ネット検索したところ、よかった。----

合っていました。

流れ来る」と、「流れゆく」が、どちらが、先だったか、ちょっと、自信がなかったのですが。

漢字の使い方については、少々、相違がありますが、「てんけい」の「美学」として、私の方を、採用しておきます。(笑)

さて、これは、「盗作」がどうか?当時、話題になった、ということもありませんでしたし(と、思います)、私には、どうでもいいことなので、そんな詮索はいたしません。

でも、似てるねー(笑)。

では、三木露風の作品を、もう一篇、紹介します。

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「夏の日のたそがれ」    (詩集「廃園」より)

落日の光、森の彼方にあふれ、

むらがれる緑の色、心を刺す

見よ、何者のおほいなる力か、

我(わが)たましひを脅かし、我肉を挑む。

風はあざやかに汽車の過ぎゆくあとに流れ、

淫蕩なる夏の黄昏の鐘、

あゝその響かゞやき燃ゆる如し―

落日の前にたゞよふ雲あり、

美しき刹那あり、

あゝ生きたる刹那よ、

ほゝゑみ燬(や)かるる刹那よ、

自由に滅ばむとする美なる一瞬時よ。

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小生のヘタな詩に、ウンザリされている方々への、「清涼剤」、いかがでしたでしょうか。(苦笑)

あと、舟木一夫さんのファンの方のために、アフィリを貼ってみます。

今回は、この「夕笛」を主題歌とした、映画作品です。

ご興味のある方、どうぞ。(いやー、こんなDVDあるなんて、知らなかった)

夕笛 DVD 夕笛

販売元:日活
発売日:2007/06/08
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舟木一夫さんは、当時、「ブルースを歌ったらNo1!」といわれていたように思います。まだまだ、現役でいらっしゃいますね。これからもご活躍を期待しています。

(ここでいう「ブルース」は、わが国における、「歌謡曲」のジャンルでの、「ブルース」とお考えください)  (おしまい)

(注:三木露風の作品の出典は、1969年版 中央公論社「日本の詩歌」によります)

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