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2007年5月 5日 (土)

本田美奈子.さん「ANGEL VOICE」(その2)

(昨日のつづきです)

さて、……

1年前の記述とはいえ、今、読み返すと「◎●ק£◆△※!」と思える箇所もあります(苦笑)。そうそう、文章にこんな「パズル遊び」みたいなことも、組み入れていましたねー…。今は、こんなややこしいことをするような「元気」、とてもありません。(また苦笑)

さて、アルバム『エンジェルボイス』ですが、私は、既述のように、このCDは、美奈子さんの「闘い」のプロセスであり(「プロセス」といえども、見事な楽曲ばかりです)――、

そして、『クラシカル・ベスト』は、高らかなる「勝利宣言」に他ならない、と考えています。

北野武(ビートたけし)氏が、TV「誰でもピカソ」の番組内で、

「美奈子さんは『核心たるもの』を得た、ということだけは、我々は認め…」

と、おっしゃっていたように、デビューから20年を経て、ついに「歌」(あるいは「音楽」)そのものについての「真理」を掴み、なおかつ、それを他者に向かって「表現」することに成功したのです。

上記の文中で、私が「本田さんはアーチストとして、頂点を極めた。全国民は、彼女にありったけの賛辞を送ってもよい。その価値は十分すぎるほど有る」と書いたのは、まさにそういった意味なのです。

ANGEL ----』に含まれる未発表曲の中では、私個人は「GAMBLE」が気に入りました。このアルバム『ANGEL ----』と併せて『クラシカル・ベスト』をお聴きになれば、本田美奈子.さんの歩まれた軌跡の、アウトラインが掴めるのではないでしょうか。

ぜひとも、多くの方々に聴いていただきたい、と思います。

さて、終わりに前回の記事のレスとして、投稿した文章がありましたので、再掲して、本稿を一旦、終えることにします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ごく最近、本田美奈子.さんをお知りになった方々も多いようですので、申し上げねばなりません。

1.「STAND UP」にはいい曲がいっぱいありました。私は“ガンガン、タテノリ(これって、死語?)”のROCKを期待してたので、単に、私の予想とは違った、ということにすぎません。度々、当サイトに出てきた、「ヨコスカ・ルール」も鑑賞しましたが、名曲です。「あなたと熱帯」にしても、「エンターテイメント」として、「今の耳」で聴くと、楽しい歌です。忌野清志郎さんの曲だったんですね。いずれも、美奈子さんのvocalが見事に応えています。

2.「DISPA 1987」も本文で書いたとおり、鮮烈にして、華麗なライブが堪能できます。

早世のアーチスト、本田美奈子.さんの天才の片鱗が、早くも垣間見られる素晴らしいDVDですよ。

私は東芝の回し者ではありませんが、是非ともgetしていただきたいですね。私のような「他人の日記を開けるような」感覚を持たない、お若い方々の率直な感想も、うかがいたいと思います。

3.芥川龍之介の文章の出典は「続・文芸的な、あまりに文芸的な」によります。龍之介は更に、こう続けます。

「もし、どちらをとるかといえば(筆者注:マチスと比して)、僕のとりたいのはピカソである。兜の毛は炎に焼け、槍の柄は折れたピカソである。」

珍しく、彼のストレートな意見が出ていて、興味ありますね。

 ところで、鬼才・龍之介に「DISPA」のDVDを見せたら、何て言うでしょうか。例の、鋭い目付きで、

「うむ…。この娘なら、ジャンヌ・ダルクになれるかもしれんね」……

と、言ったかどうか……。     

(引用終了)~~~~~~~~~~~~~~~~

                            (この稿終わり)

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本田美奈子.クラシカル・ベスト~天に響く歌~(DVD付) ANGEL VOICE(DVD付)

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コメント

てんけいさん…。
下のコメントで無礼千万な表現をしてしまったことにつきまして、美奈子さんとてんけいさんに謝ります。 申し訳ありませんでした。「引いてしまった」のは20年近い昔に思ったことであり、今は受け入れております。ただ、ロックを歌う美奈子さんとクラシックを歌う美奈子さんのどちらが好きかと究極の選択を迫られたならば、クラシックと答えてしまうのが私の正直な気持ちです。

投稿: 西日本 | 2007年5月 6日 (日) 23時37分

西日本さんへ 申し訳ありません、休み明けで所用が重なり、御返信が遅れております。今しばらく、お時間を下さい。

尚、私自身は「無礼」だとか、そのようなこと、微塵も思っておりません。小生には、そんな御心配は、全く無用ですので。

あと----。瑣末な件ですが、「クイズ」の答え----すみません、(小生の「作意」とは)違っております。----(「私」の「独白」の部分を眺めていただければ、タイトルが見つかる、かと----)それでは、失礼致します。

投稿: てんけい | 2007年5月 7日 (月) 21時19分

てんけいさん、その様なご事情がお有りだったとは存じませんでした。 てっきり怒り心頭に発していらっしゃるのかと思いまして、2、3日後にお詫びとお別れのご挨拶をしてSAPPARI WAYAをお気に入りから削除させて頂くつもりでした。 今、一安心しております。 しかし、下のコメントで書いてしまったことは他の誰でもなく美奈子さんを冒瀆する内容であり、美奈子さんに申し訳ないことをしてしまったと思っております。

投稿: 西日本 | 2007年5月 8日 (火) 00時06分

西日本さんへ ご返事が遅れまして、大変、申し訳ありませんでした。

そうですね、おっしゃるように、本田さんが、もし、あのままロックを続けておられたら、「声帯」に何らかの異常をきたしていたであろう、ということは、十分、考えられます。

実は、私も、クラシックを歌われる美奈子さんが、一番好きなのです。
ところで、私の「頼りない」記憶では…

美奈子さんのお言葉で、「アイドル期の私があったからこそ、今の私がある」というような御趣旨のことを、クラシックに進出されてからも話されていた、ということを、どこかで、拝見したことがあったように思います。

さすがに、「ロック時代の私」というお言葉はなかったかもしれませんが、WILD CATS時代に、経験されたことも、後々の彼女の活動に、有形無形の財産として、役立ったのではないか、と私は考えるのです。

>ロックをやるべき人ではなかった   それも、ひとつのご意見として、承ります…

確かに、美奈子さんの歩まれた道には、紆余曲折があったかもしれませんが、それは、その時点における、彼女の意志=「アーチスト志向」を、強く反映しており、であるならば、それは、その時点での「最善の選択」ではなかったでしょうか。

音楽の専門的なことには、まるで無知な私なのですが、…

想像しますに、WILD CATS時代で最も役立ったことのひとつは、「人間関係」という事柄ではないかと…。個性的なバンド・ガールズの面々と、一緒にステージを作っていくという御経験は、後の、より大きな集団で構成された、ミュージカルという部門で、必ずや、生かされたであろうと思います。

また、生来、お得意であった「演歌」の御経験は、クラシックに進出された際にも、あの「神業的なビブラート」として、大いに役立ったのではないか、とも推察するのです。

最後のTV出演となった「題名のない音楽会」で、

「もうやはり、毎回毎回、アイドル、ミュージカル、クラシック、と全部違うじゃないですか。歌い方、声の出し方も。自分を磨くために、毎日毎日、頑張ってる、っていう感じです。」

と、語っておられましたが、お言葉どおり、TV出演、また、ライブイベントでも、「マリリン…」とか、「HELP!」も歌っていらっしゃったことも、あったようですね。(そして、ときには、演歌も!)

2/27に私のブログ記事「ANY KEY OK!」で、

「本田美奈子.さんは、常に新しいことに挑戦し続けた―、といっても、何も壊さず、何も否定しなかった。この人間的な『強靭さ』は、どうだろう!」

と、記しました。

やはり、推測でしかないのですが、……
美奈子さんご自身は、アイドル時代も、ロック時代も、また、アニメソングを歌っていた時期さえも、振り返ってみれば、それなりに意義があった、という風にお考えではないでしょうか。
「まわり道だったかもしれないけど、それは、『必要なまわり道』だった」と……。

昨年11/7のブログ、「風の如く」で、「(すべてのものは)いま 美しい」と、私は書きました。…

美奈子さんは「この素晴らしき世界」の歌の中で
「私は思う この世界は すばらしいと」
と歌っておられます。

この美奈子さんの、全てを肯定し得る、強靭にして、崇高なる精神性に触れるとき、我と我が身の至らなさを、痛感するものです。……

と、書いてはきましたが、「それでは、なぜ、おまえはWILD CATSの頃に、離れていったのか」と、問われれば、返答に窮する私が、そこに居ます。
「今にして、言える」ことばかり…ですよね。…
やはり、もしも彼の地でお会いすることがかなえば、私は、彼女に土下座して謝るしか、術がなさそうです。
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重ねて申し上げますが、以上は、小生の想像と、私見に過ぎず、(あるいは、偏見)
これが正しいとか、あるいは非難とか、そんな気持は毛頭ございません。更に言えば、20年間ずっと、真摯に彼女を応援し続けたファンの方々から見れば、また、異論があるかとも存じます。

ただただ、現状の私の感想にすぎません。妄言、また、乱文のほど、どうかお許しください。
失礼致しました。(PS:私の曲解があるかもしれませんのですが…)

投稿: てんけい | 2007年5月10日 (木) 20時00分

てんけいさん、ありがとうございました。
広い知見と深い洞察力をお持ちのてんけいさんの読みごたえのある文章には毎度の事ながら驚かされます。
一言で言えば〔文才のある人〕であることは間違いありません。
てんけいさんと私には「WILD CATSの時代に離れていった」という共通項が見つかりました。
今は受け入れておりますが、当時、美奈子さんに対して「それは違うでしょう。それはあなたのすることじゃない。」と思っておりました。
そう思ってしまったのはただ単にルックスだけのことだったのかもしれません。
美奈子さんはその時その時でご自身が[これは]と感じられた選択肢に従って最大限に生きていらっしゃったということだと思います。
クラシックを歌うためにロックの時代が必要だったかどうかはわかりませんが、ロックのエッセンスがクラシックを歌うためのベースの一部に含まれていたのではとも思います。
私は彼の地にすぐに行くことはできませんが何十年後かに美奈子さんにお会いすることができましたら平謝りすることになるでしょう。
ではまた。

投稿: 西日本 | 2007年5月10日 (木) 23時49分

西日本さんへ こんばんは。レス、有り難うございます。

いえ、私のほうこそ、昨年5月より、西日本さんのスレを拝見するたびに、「実に、端々まで、お心の行き届いた文章を、ものされる方だ」と思っておりました。

それにして、CDを聴いたり、また、このように美奈子さんについて、語り合うことが、何にもまして、美奈子さんに喜んでいただけることではないか、と私は考えてはいるのですが…。
あるいは、…「なによー…、わたしばっかり“肴”にしてー…」などと、御立腹だったりして…。やっぱり、「土下座」、しかないですか…。(苦笑)

さて「どーでもいい話」ですが、……
「クイズ」の答えです。(既に、御存知の方もおられるでしょうが)

「ANGEL VOICE」(その1)の最後の段落、「私」の独白部分(関西弁の箇所)の行の、先頭の文字(左端の3文字)を、タテに読んでいただければ、あの名曲「つばさ」のタイトルが発見できます。
   ↑
(くだらん!)   ハイ、実に、くだらん、です。失礼しました。

投稿: てんけい | 2007年5月11日 (金) 18時08分

てんけいさん、てんけいさんのブログを独占してしまっている様で、すみません。
クイズの答えは確かに〔 つ ば さ 〕でした。私は関西弁の裏に隠されている意味を探り出そうとしてあれこれ考えておりましたが、目からウロコというより頭の固さを露呈することになってしまいました。

投稿: 西日本 | 2007年5月12日 (土) 12時32分

西日本さんへ いえ、そんなこと----。こんな「わやくちゃ」なブログでよろしければ、いつでもお寄りください。
(と、いいつつ、いつまで続けられるか?)

例の「くだらないクイズ」、スミマセン、ご迷惑おかけしました----。
(あの頃は、若かった、こんなの、もう、出来ませんわー)(爆)

投稿: てんけい | 2007年5月12日 (土) 18時09分

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