2018年11月30日 (金)

平成カラオケベスト10!

クリスマスツリーを、あちこちで見かける季節がやってきました。

何かと気ぜわしいことも事実ですが、

それとは別の“ウキウキ感”は、

いくつの歳になっても変わらないものがあります。

 

そんな中、朝日新聞デジタル(2018/11/28 15:51配信)で、

こんな記事を見つけました。

 

(引用開始)~~~~~~~~~~~~~~~~~~

平成の間にカラオケで最も多く歌われた楽曲は――。平成最後の年末を前に、カラオケ機器大手の第一興商が自社データを集計し、楽曲・歌手別のランキングを発表した。

同社が通信カラオケ「DAM(ダム)」のサービスを始めた1994(平成6)年4月から今年10月までのデータを集めた。

~~~~~~~~(引用終了)(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュースより

 

 

これ、ちょっと気になりませんか?

以下がその結果発表です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■楽曲別ランキング

1 ハナミズキ         一青窈

2 小さな恋のうた      MONGOL800

3 残酷な天使のテーゼ  高橋洋子

4 天城越え         石川さゆり

5 チェリー          スピッツ

6 世界に一つだけの花  SMAP

7 Story           AI

8 キセキ           GReeeeN

9 I LOVE YOU     尾崎豊

10 涙そうそう        夏川りみ

 

■歌手別ランキング

1 浜崎あゆみ

2 EXILE

3 Mr.Children

4 GLAY

5 サザンオールスターズ

6 倖田來未

7 北島三郎

8 美空ひばり

9 B’z

10 五木ひろし

 

※ともに第一興商調べ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

一青窈さんの「ハナミズキ」が1位とは意外でした。

私の1位予想を申し上げますと、石川さゆりさんの「天城越え」。

というか、これくらいしか、思いつかなかった(苦笑)。

 

私も「ハナミズキ」は名曲だと思っていますし、大好きな曲です。

「意外」と書きましたが、“当然でしょ”とおっしゃる方も多いことでしょう。

ときに、2.7.の「小さな恋のうた」「Story」は、

恥ずかしながら知らないのです(また苦笑)。

 

天城越え」「残酷な天使のテーゼ「I LOVE YOU

を選曲出来る方は、よほど、ご自分の歌唱力に

自信をお持ちの方でしょうなあ…。

これ、皮肉ではなく、純粋な個人的羨望(またまた苦笑)。

 

でも、AKBグループはともかく、

安室奈美恵さんが楽曲・歌手両部門共にランクインしていないのは

なぜでしょうか。

これこそ、“意外中の意外”です。

ちなみに安室奈美恵さんの曲で、私のイチおしは、

太陽のSEASON」「TRY ME~私を信じて」「Body Feels EXIT

a walk in the park」…コレ、どれも古いですネ…。

最近では、やはり「Hero」が印象に残っています。

五輪タイアップ曲ですが、そうでなくても、ヒットしていたことでしょう。

 

彼女が引退された9月頃だったでしょうか、

“お気に入りの『アムロちゃんナンバー』のリクエスト大会”

といった企画が、TV・ラジオであったように思います。

 

私のこの歌は、ランクインしていたかな…どうだったかな?

実は、安室奈美恵さんの曲でのイチおしは、

SOMETHING 'BOUT THE KISS」。

CDGENIUS 2000』に収録されていました。

個人的な好みとして、小室哲哉氏が作られた曲は、

あまり好きではないのですが(ファンの方、スミマセン)

アルバムの中でも、この曲、ちょっと“異質”に思えました。

調べたところ、この歌は、洋楽のカバーなんですね。

“小室氏の曲じゃなかったんだ”ということが判り、納得したことを

覚えています。

 

一応、PVURL貼っておきましょうか。この曲です。

Namie Amuro :: SOMETHING 'BOUT THE KISS (PV)

 

リリースは、彼女がまだ223才の頃でした。

ですから、“わたし、こんな歌も歌えるのよ”っていった

自信にも満ちているようで、

ありふれたフレーズになりますが

いかにも、“カッコいい”のです。

ところで、このPVを、今見ますと、

私的には、若干の違和感があります。

でも、それも「時代」のせいかもしれませんね。

 

 

とまあ、小生のくだらぬ感想は別にして、

これから皆様が、忘年会等で歌われる機会があれば、

選曲のご参考の一助に、ということで。

 

あ、これも余計なお世話でした(爆)。     (おしまい)

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2018年10月24日 (水)

魔女は眠らない、聖女は眠れない(15)~メディアと政府。

(前回からのつづきです)

 

§小川アナ、「報ステ」卒業にウラ側?

TV朝日の小川彩佳アナウンサーが、約7年務められた

「報道ステーション」を「卒業」される、というニュースでした。

 

なぜ、そこに至ったか、

週刊誌ネタとは異なる原因がある、と言われています。

引用文(紫色と赤字の部分)は「LITERA」(https//lite-racom)から。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(前半略)

周知のように小川アナは、東日本大震災の直後、古舘伊知郎がキャスターを務めていた20114月から出演しているが、単なる「添え物」的存在ではなかった。社会問題への強い関心とジャーナリスティックな視点をもち、取材にも積極的に出かけ、要所要所では的確なコメントを発していた。政権に不正や問題が起きると、臆することなく厳しい発言もしていた。

 

 たとえば、昨年2017年の総選挙前に安倍首相が『報ステ』に出演したとき。自分勝手な話を延々垂れ流す安倍首相に、富川アナ、後藤謙次がせめあぐねるなか、小川アナは「先日の国連での総理の演説を聞いていましても、対話ではなく圧力ですとか、トランプ大統領と歩調も口調もひとつにするような言葉が相次ぎました。逆に危機を煽ってしまうのではないか、危機を招いてしまうのではないかという不安を覚える方も多いと思いますが」と突っ込み、安倍首相を憮然とさせた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

こんな“事件”があったとは知りませんでした。

安部首相の憮然とした顔を見たかったものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 また、印象的だったのは、核兵器禁止条約をめぐる取材だ。ICANがノーベル賞を受賞した際には、オスロに赴き、授賞式で感動的なスピーチを披露した被爆者のサーロー節子氏に単独インタビュー。今年1月、来日したICANのメンバーに対して安倍首相が面会を拒否したときも、小川アナはベアトリス・フィン事務局長にインタビューを行い、こうした取材やレポートを通して、核兵器禁止条約に反対する安倍政権の姿勢を厳しく批判した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

なるほど、彼女は行動力をお持ちなのですね。

MBSアナウンサーの水野晶子氏がおっしゃっていた、

「報道は、“地べた”を這って!」(←合ってたかな?)

と通じるところがあるようです。

cf希望はあなたを捨てません,

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ほかにも、今年4月に発覚したテレ朝女性記者のセクハラ被害問題や、2016年のやまゆり園の障害者大量殺害事件でも、存在感を発揮し、一貫して弱者の立場に立った解説や取材を行っていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

以下は、TV朝日公式ブログと、インタビューからの証言。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 こうしたスタンスはスタッフの指示やそのときの空気に流されたものではない。小川アナは、昨年2月、テレビ朝日の公式ブログで、メディアの使命についてこう綴っていた。

 

メディアが期待されていること…というのを私が語るのはとてもおこがましいのですが、ニュースを伝える、ということだけでなく、権力を監視する、埋れている事実を浮き彫りにする、そして時に、声をなかなかあげることができない人の立場に立ち、寄り添う、ということでもあるんじゃないかな、と個人的には思っています。〉

 

 また今年2月には、朝日新聞デジタルのインタビューでキャスターとしての姿勢について、こんなことも語っていた。

 

「原発問題の報道のときは非難もたくさんありました。しかし、古舘さんはぶれずにこだわり続けられた。言葉以外にも、表情で訴えていました。私は古舘さんの姿勢から、強い気持ちがあれば、言外に滲むものが必ずあり、それは視聴者にも伝わるということを気付かされました」 

(以下略)~~権力監視の必要性を語った小川彩佳|LITERA/リテラより引用

 

§メディアが果たすべき役割。

私は観ていませんのですが、

“最近は「報ステ」が内容的に、政権批判の色が薄まってきた”

との“情報”をよく見聞きしていたものです。

この原因は、テレ朝のトップ=会長の指示で、番組を担当のプロデューサーが、

“自民党寄り”の人物に代えられたことにあるようですね。

その人事異動の一環として、この小川彩佳アナの「卒業」が実行されたと。

なるほど、これで、「点と線」がつながったように思います。

 

小川アナが、TV朝日公式ブログで語っておられること(赤字の部分)は、

確かに、ジャーナリズムの本質を突いておられると思います。

こういう方が、最近はずいぶんと少なくなりました。

 

それは、考えてみますと、マスコミの“体幹そのもの”が、

権力の方にすり寄っている(いわゆる「忖度」)、

―あるいは、権力がマスコミに圧力をかけている…

いや、その<両方>かもしれない―ということが原因ではないか。

 

 

当然のことながら、上記の「LITERA」の記事の内容が100%正しい、

とも言い切れるものではないですが、

昨今の、メディアと政府との関係を、注意して見ていると、

非常に肯けることでもあるのです。

 

財務官僚のセクハラ事件のとき、

テレビ朝日は、被害に遭った自社の社員を

“見殺し”にしました。

また、NHKは、従来から“国営放送”とさして変わりない。

(ただ番組の手法は民放の“マネ”がやたらと多くなってきた)

TBSは、オウム真理教事件のときと、

同様の大罪を犯していたことが、つい先日明らかになりました。

201311月、警察密着番組を取材中、鹿児島県警管内の警察官が、

酔っ払いの男性を取り押さえた際、死亡させた。

その映像を、警察に引き渡している)

「TBSは死んだ」再び。映像の押収を公表せず

 

 

例証は枚挙にいとまなし、なのですが、

これでは、総体として、日本のメディアが、

“官邸のアンダーコントロール”―ということになってしまいます。

権力への「批判精神」を持ち合わせるメディアの存在こそが、

健全な民主主義の確立への第一歩ではないでしょうか。

以前にも書きましたが、この点において、

日本は、やはり米国には遅れをとっていることを、認めざるを得ない。

 

こんなことをとやかく言っているのは、私だけではありません。

「客観的な目」―海外記者たちの評価を見てみましょう。

報道の自由度、日本は67位:朝日新聞デジタル(2018.4.26)

対外的に、こんな評価をされて、

日本のマスコミは、恥ずかしくないのかなあ…

 

再度書きますが、「報道・言論の自由」は、

民主主義の根本であるわけです。

戦後70年余をかけて育てようとしてきた、

我が国の民主主義そのものが、

今こそ、問われているのではないでしょうか。

 

 

ところで、10月から元NHK有働由美子氏が、NTV系で

ニュース・キャスターとしてデビューされているそうです。

有働氏の独立時に、“先輩”の池上彰氏は、

「簡単にジャーナリストと自称してほしくない」と、

ややキツい発言をなさっておられましたが。

どこまで小川アナの域に迫れるか―ですね。

 

話が“脱線”ばかりでしたが、今回はこれまで、ということで…

長文乱文及び妄言多謝。

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2018年9月30日 (日)

魔女は眠らない、聖女は眠れない(14)~「引退」と「卒業」。

§ドラゴンズ2選手の引退。

10月」がもう、すぐそこです。

この時期になると、日本シリーズが残っているとはいえ、

プロ野球も、ストーブ・リーグの話題がだんだん賑やかになってきます。

こんなニュースを見ました。

今季引退の中日・岩瀬&荒木、最後まで全力誓う - SANSPO.COM(サンスポ)

岩瀬投手は、中日ドラゴンズの“抑え”のエース。

荒木内野手は、俊足好打、更に守備も抜群に上手く、

ドラゴンズの“黄金時代”を支えた名選手でした。

 

タイガースファンの私としては、この二人に、

何度痛い目に遭わされたことか。

ナゴヤドームでのドラゴンズ戦には、ホント、いい思い出が無い。

落合監督に、タイガースはいいようにやられていました(苦笑)。

 

そういえば、その落合博満監督ですが、

彼の監督就任時、コーチ陣に

“選手には、絶対に手を上げないようにとの指示を出していた”

と、聞いたことがあります。

これは、“体育会系における常識”からしてみれば、

かなり、異例なことだと思います。

 

大相撲、体操、高校・大学野球などでも、頻繁に“暴力ざた”が

ニュースになっていますが、メディアが報道する以前に、

たぶん、一般の人々も(学生時代とかに)、

現実に見聞きしたことがあるはずです。

 

相撲界で事件が起きたとき、鈴木大地スポーツ庁長官が、

“型どおりのコメント”を記者会見で発表していましたが―

 

ご存じのように、鈴木長官は競泳のメダリスト。

“水泳界は大丈夫かも(?)だが、こんな暴力事件のたぐいは、

長官も、先刻ご承知じゃないの?“

などと、意地の悪い小生は感じた次第。

それを聞いている記者の中にも、

ラグビー、バレー等々、学生時に体育系の部活を経験していた人も

少なからずおられるハズ、だと思うのですが、

まるで、“こんなことは初めて知りました”

という調子で報道されても、それは問題アリ、

だと思うのですけどね。

 

やや細かいことから始めてしまいましたが、

私が問題にしているのは、

記者の「スタンス」、つまり、「姿勢」そのものなのです。

まずは、知り得た事実は、明らかにせねばならない。

それが、マスコミの“基本的立脚点”であろうと考えます。 

 

§小川アナ、「報ステ」卒業。

現在のマスコミのだらしなさについては、

今までにもずいぶんと批判していますが、

次に、別のニュースから。

今度は、「引退」ではなく、「卒業」です。

 

TV朝日の小川彩佳アナウンサーのことが話題に上がっていました。

テレビはあまり観ませんので、同局の「報道ステーション」も、

数回見たくらい。

 

小川アナの「卒業」については、

共演の男性アナとの不仲説とか、

ジャニーズタレントとの“破局”が原因、

などという週刊誌の報道がありましたが、

どうも、以下のようなことが“本筋”のようです。

                              (つづく)

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2018年8月15日 (水)

忘れようとして。(28)~長崎の写真となかにし礼氏作の「少年」。

作詞家、なかにし礼氏のお名前は、皆さん御存知でしょう。

私のような昭和歌謡世代には、

あまりにも多くのヒット曲が有り過ぎ、ピックアップするのも大変なほど。

とりあえず、Wikipediaなかにし礼氏の頁をめくってみましょう。

 

 

まず、我が国の音楽界に“大変革”を起こした、グループ・サウンズの作品群。

ザ・ゴールデン・カップス  「いとしのジザベル」

ザ・タイガース

 「花の首飾り」【補作詞】 「美しき愛の掟」

ザ・テンプターズ  「エメラルドの伝説」

 

今やアイドル界では、“神さま”のような存在のこのグループ。

キャンディーズ  「哀愁のシンフォニー」

 

次は、鮮烈にして壮大なスケール感。

王道の歌謡曲です。ちなみに、私のカラオケの十八番(笑)。

なかにし礼氏の代表曲…と言えるかも。

イントロのトランペット・ソロがたまりません。

北原ミレイ  「石狩挽歌」

 

もうひとつ、懐かしい歌を。今の時代、女性の前では歌えないかな(苦笑)。

島津ゆたか  「ホテル」

 

実力派シンガーによるこの曲。

菅原洋一

 「知りたくないの」【日本語詞】  「今日でお別れ」

弘田三枝子  「人形の家」

『背のびして見る 海峡を』は、歌謡曲史に残る名フレーズ。

森 進一     「港町ブルース」【補作詞】

 

“史上最高の女性デュオ”の楽曲から。

ザ・ピーナッツ

 「恋のフーガ」  「恋のオフェリア」

「愛のフィナーレ」  「ガラスの城」

 

今、見て驚きましたが、この方の作品は多いのですね。

黛ジュン

 「恋のハレルヤ」  「霧のかなたに」

「乙女の祈り」    「天使の誘惑」

「夕月」       「不思議な太陽」

「雲にのりたい」【補作詞】  「涙でいいの」

「土曜の夜何かが起きる」  「自由の女神」

 

大人の雰囲気を好まれるなら。

ハイ・ファイ・セット   「フィーリング」【日本語詞】

ペドロ&カプリシャス  「別れの朝」【日本語詞】

ロス・インディオス   「知りすぎたのね」(作曲も担当)

 

もちろん、なかにし礼氏は、今もご活躍中。

これが氏の作品とは存じませんでした。最近のヒットソングです。

TOKIO  AMBITIOUS JAPAN!

 

 

さて、最近のニュースに移ります。

昨年末でしたか、ローマ法王が御呈示されたこの写真、

今年1月頃、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

ローマ法王の御趣旨によりますと、

アップすることに問題はない、と思いますので、

そっとアップしてみますね(苦笑)。

Pauro_201801_4


 

この写真が、再び話題に上っています。

西日本新聞(https://www.nishinippon.co.jp/)の記事より一部引用致します。

 

~~~~~~~~~~~~

原爆投下後の長崎で撮影されたとされる写真「焼き場に立つ少年」への共感が、時代や国境を超えて広がっている。昨年末にローマ法王フランシスコが「戦争がもたらすもの」とのメッセージと自筆の署名を添えて、写真を世界に発信するように呼び掛けた。日本ではカトリック中央協議会(東京)が7月上旬に日本語版の写真カードの配布を始めると希望者が相次いだ。

(中略)

国内では核兵器廃絶を訴えるローマ法王の呼び掛けに長崎大司教区の高見三明大司教(72)が応じて、カトリック中央協議会が動いた。

(中略)

少年の消息は知られていないが、自身(引用者注:高見大司教)を含め多くの人が少年に思いを重ねる。「戦争反対と千回言うより、1枚の写真が訴える力の方が大きい。宗教に関係なく、1人でも多くの人に手にしてほしい」。カトリック中央協議会は月内に7万枚を増刷し、教会を通じて配布する。

~~~~~~~~~~~~2018/08/15付 西日本新聞朝刊より抜粋

 

 

“この写真に添えて”、なのか、詳細な御創作の経緯は存じませんが、

なかにし礼氏が「少年」という詩を書かれています。

勝手ながら、その一部をご紹介させていただきます。

 

~~~~~~~~~~~~

「少 年」(抄) なかにし礼

 

この日 少年は見ていた

長崎の少年は見ていた

194589日 午前112分に突如

閃光と轟音と爆風とともに

停止した時間の中で――

(中略)

 

妹をおぶい

直立不動の姿勢

この世の断末魔を

見届けるようなまなざし

瞬きもせず涙も見せず

ややもすれば倒れかねない

わが身をしっかりと

はだしの足でささえて

(中略)

 

少年は見ていた

わが父わが母が

今まさに焼かれている

わが父わが母の死体が

苦悶し嗚咽し哀願し

身をよじり身をくねり

形のない炭となっていく

炭となって燃えつきていく

 

少年は感じている

わが背に眠っている

妹は死んでいるかもしれない

しかし少年は思う

そんなことがあってたまるか

死と死の間をかいくぐり

逃げまどい這いずりまわり

このぼくが必死になって

守りぬいてきた妹が

死ぬなんてことが

あってたまるか!

この地獄のいったい何処に

妹を介抱する場所があるだろう

どこにある? どこに?

さがさねば……

急いでさがさねば……

(中略)

 

それでもどこかに

妹を介抱する場所があるはずだ

もし死んでいたとしても

生き返らせる場所があるはずだ

急がねば……

 

少年は

父母の昇天を見届けると

丁寧なお辞儀をして

その場を立ち去った

妹を――

妹を――

妹を――

~~~~~~~~2014年 毎日新聞社刊『平和の申し子たちへ』所収)

 

 

2018年の8月、自民党総裁選を来月に控えた今、

なかにし礼氏のこの詩に接することは非常に意義深いものと考えます。

氏も、このような発言をされています。

 

「戦争体験者は、若い世代とともに

闘うための言葉を自ら探さなければいけません」 Wikipediaより)

 

 

卑弥呼の時代でもなければ、ましてや、

江戸時代の話でもない、僅か70年前のこと。

1枚の写真と、なかにし礼氏のこの作品は、

日本人の健忘症に対する、重要な警鐘なのです。

                           (文中一部敬称略)

 

 

PS: なかにし礼氏の御著作はこちら。

平和の申し子たちへ 泣きながら抵抗を始めよう Amazon

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2018年7月31日 (火)

落穂拾い(3) ~<夢の彼方のカーテンコール>

以下、若干の補足を。

 

まず、前々回の、落穂拾い(1)で、詩の一部を引用させていただいた、

覚 和歌子氏についてです。

音楽ファンの皆様には既に御存知かと思いますが、

念の為、御参照URLをご紹介しておきます。

公式サイトがこちら。→覚和歌子氏 公認公式ファンサイト 

 

覚 和歌子氏、詩人。

上記HPによりますと、歌も歌っていらっしゃるのですね。

これは存じませんでした。

作詞をなさった、映画「千と千尋の神隠し」の主題歌の

いつも何度でも』は、大ヒットしましたので、

もう皆様も、よ~~く、お馴染みのことでしょう。

 

でも、私が真っ先に思い描く歌は、こちらですね。

平原綾香さんの『星つむぎの歌です

誰が何と言おうと、平原さんは、“てんけいイチおし”(笑)の

歌手のおひとり。

 

さて、この曲、覚 和歌子氏と、2100余名の“詩人たち”が、

言葉を紡いで完成させた、壮大な名曲。

(詳細はこちらをご覧ください。→星つむぎの歌 - Wikipedia

 

風に消えない 願いのような

星の光りで つむいだ歌を

という歌詞を聴く度に、涙が出そうになります。

 

 

あと、1曲ご紹介させてください。

覚 和歌子氏がシャンソンの訳詞をされたのが、

クミコさんによるvocalの『わが麗しき恋物語』。

 

クミコさんは、「紅白」にもご出場されました、

当代最高のシャンソン歌手のおひとりですね。

クミコさんのHPも、貼っておきます。→クミコ オフィシャルサイト 

 

実は、私、クミコさんのライブに行ったことがあります。

ブログに書くつもりが、いまだに…(苦笑)。

“いやはや、プロの音楽家という人々は、スゴいことをする人種だ”

そんな感想を抱いてしまった、素晴らしいライブでした。

 

どこがどのようにスゴくて、どう素晴らしかったのかは、

また別の機会に(爆)。

 

で、“よろしければ”ということで

例によってYouTube等のURLを貼って

終わりにします。

もし、削除されていたなら、適当に探してください(笑)。

平原綾香  星つむぎの歌 ~ - YouTube

クミコ 我が麗しき恋物語 - YouTube

 

最後に、引用させていただいた覚 和歌子氏の詩集がこちら。

機会ありましたら、御一読のほどを。

ゼロになるからだ |  和歌子 Amazon

 

(文中一部敬称略)(おしまい)

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2018年6月30日 (土)

落穂拾い(2) ~<夢の彼方のカーテンコール>

(前回よりのつづきです)

 

で…こんな質問をいただきました。

 

 

 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【いろいろあったんだけど、まず、

ラストシーンでよくわからないのは、

「ミケ」は、結局、人間だったの、ネコだったの?】

 

そう、物語の一貫性は、“見事に”失われてしまって…。

 

もともと、ネコを擬人化していますから、

いわば、当初から、両方のいわば“中間”の存在

と、言ってしまえるのかとも。

つまり、本当にネコだったのかもしれないし、

また、人間だったのかもしれない。

あるいは、本田美奈子.さん、その人だったかもしれない。

 

もう、そこいらは、皆さんの方で決めてくださればいいかな、と。

これ、“投げやり”ですけどねー…。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【音楽が明日の夢と希望を与えてくれる、とか

“ずいぶん”なことを語っていて、日頃の言動に似合わず、

妙に楽観的に過ぎてたようだけど?】

 

ええと…難しい問題です…。

 

20124月にも触れたように、

このブログは「サウンド・オブ・ミュージック」から始まりました。

そして、土居裕子さんの『サウンド・オブ・ミュージック』に筆を進めて、

「音楽」そのものの素晴らしさ、ということについて考えてみました。

このように、私にとって、「音楽」というものは、

ずっと、大きなテーマであり続けていました。

 

さりとて、「音楽」が“全知全能”である、とは、

やはり私には、措定できない。

 

20106月の記事に、こう書きました。…

それは、第二次大戦中の、アウシュビッツに関連してのことです。

 

~~~~~~~~~~~

「動物が好きな人に悪い人はいない」とか、同様に、

「音楽を愛する人に悪い人はいない」

などともいう言葉も、皆さん、聞かれたことと思うが、

残念ながら、―

やはり現実は、そんなに単純なものではなかったのである。

~~~~~~「クリスマスの約束2009」(4)~絶望の今

 

このことは、現在も、すべての音楽家、

いや、世界中の人々が、抱えている葛藤でもあるわけです。

…。

でもねー、それはさておき、とにかく、今回は

「ハッピー・エンド」の方向で行きたかったんですよねー。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【それで、どうかね、ミカは一体、未来を見ることができたのか?】

 

……。

残念ながら、私には、明解な解答は無いのです。

でも、ひとことだけ、言えるとすれば、

 

 

「音楽は、奇跡を起こすことがある」。 

  

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2018年5月30日 (水)

落穂拾い(1) ~<夢の彼方のカーテンコール>

そして あなたは 知るでしょう

物語はいつも 終わってからが 本番なのです

 (覚 和歌子氏『三月のオペラ』より 詩集「ゼロになるからだ」所収)

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

“妄想ミュージカル”「ミケとミカの物語」は、無事に(?)、

終演の運びとなりました。

 

ところで、“妄想”シリーズには、前作がありました。

「妄想CD」というテーマで書いた2008年のこちらの記事。

本田美奈子.美空ひばりの世界を歌う。~「てんけい」の妄想CD

これは4回連続になっており、ちなみに上記のURLが第1回。

このときは、まず、全文を書きあげてから、

4篇に分割して、アップした記憶があります。

 

そして、その約20日後に“おまけ”として書いたのが、これでした。

「てんけい」の想CD。(あとがき)~いえ、雑談です

「雑談」とは記しましたが、今、読み返しても、

相当、真面目(本人的には)に書いています(苦笑)。

その割に、この回についてのアクセスは、先の4話と比べて、

意外に少なかったように思いますが、これは、仕方がない(爆笑)。

 

そんな“実績”(?)を踏まえて、またも雑談を少し…

というのが今回の目論見であります。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

おおよそ、約1年がかりで、

“妄想ミュージカル”「ミケとミカの物語」を

綴ってみました。

その動機についての詳細は、

2017年4の記事に書いております。

 

 

最大の難関になったのは、さて「主題」をどうするか。

作者本人の身で、こんなことを“説明”するのは、

関西弁でいうところの、誠に“ざんない”ハナシなのですが、

本文中でも、それに関するフレーズには、

赤字を施していましたので、まあいいでしょう。

 

 

1. 今、見えているものは、すべて過去のものである。

 誰も未来は見ることはできない。

2.音楽なら、未来への扉を開いてくれる。

 

そんなテーマのもとに、

ネコの「ミケ」と、目の不自由な女の子の「ミカ」

の二人の“登場人物”を設定したわけですね。

 

折角の主題ですから、

もう少し、内容的にも膨らませてみたかったなあ…

と今も思うことしきり。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

昨年の4月から始めて、当初の予定では、

「つばさ忌」までには、一応、ゴール、または、

その近くまでは辿り着きたい、

という“希望的観測”で臨みましたが、

1回のアップが常態化してしまい、御覧のとおりの有様です。

 

 

今回の“妄想ミュージカル”は、

「妄想CD」のときと違い、

1話書く毎に、アップしていきました。

 

つまり、どのような“ゴール”がいいのか、

実のところ、自分でも決断しかねていたのです。

 

 

ところで、昨年の秋から冬にかけ、

珍しく、DVDで映画を6-7本観たのです。

でも、私的には、どうもどの作品もしっくりこない。

また、私は、TVドラマは殆ど見ないのですが、

(たまたま)NHK朝ドラの『わろてんか』は、最後まで観ていました。

が、このドラマも“ツッコミ”どころが満載で、パッとしない(苦笑)。

 

「しっくりこない」理由は何か。

極めて初歩的に、“内容が解りにくい”というのもありましたし、

“その展開はどうなの”などと思ったり…。

また、エンディングに問題有り、と思ったのもかなりありました。

(これらは、いわゆる「個人的感想」です、ハイ)

 

 

等々考えているうちに、

“プロの脚本でさえ、こんな程度ではないか”

(これを「厚顔無恥」、「浅慮盲信」という)

という想いに至ってしまったわけ。

そこで、“どうにでもなれ”

と、自らの「妄想ミュージカル」も、あのような、

“不連続”で“不条理”なラスト・シーンを設定した次第。

 

 

その“仕掛け”として、”終幕~その1に書いたように、

まず、ミケにフレアスカートに着替えてもらう。

(もっとも、それ以前の衣裳についての指示は無いのですが)

そして、”終幕~その6で、そのスカートの裾が、

ミカの頬をかすめていく…という演出にしてみました。

 

 

「音楽朗読劇」が、最後の場面のみ、

通常の演劇のスタイルに変わってしまったのは、

そんな“いきさつ”だったのです(苦笑)。

 

                            (つづく)

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2018年4月21日 (土)

“妄想ミュージカル”「ミケとミカ」挿入曲一覧。

本ミュージカルは、音楽朗読劇、かつ、

本田美奈子.さんの「カタログ・ミュージカル」

(=ジュークボックスミュージカル)の

様式を採りました。

そこで、以下に“使用”曲の一覧を挙げておきます。

 

既に書きましたように、

4曲目の『見上げてごらん 夜の星を』以外は、

本田美奈子.さんのオリジナル曲。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

Overture

1986年のマリリン』(Instrumental Version

筒美京平作曲

 

挿入曲

We Are Wild Cats

松本 隆作詞 樫原伸彦作曲

 

僕の部屋で暮らそう

宮沢和史作詞・作曲

 

見上げてごらん 夜の星を

永 六輔作詞 いずみたく作曲

 

GOLDEN DAYS

ブライアン・メイ作詞・作曲 秋元 康日本語詞

 

つばさ

岩谷時子作詞 太田美知彦作曲

 

ジュピター

岩谷時子作詞 G.ホルスト作曲 井上 鑑編曲

 

Oneway Generation

秋元 康作詞 筒美京平作曲

              

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪-----(敬称略)

 

Overtureの『1986年のマリリン』についてですが、

実は、今回が初出です。

この曲、やはり、本田美奈子.さんの代表曲のひとつですから、

インストルメンタルでの採用を考えた次第。)

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2018年3月11日 (日)

第14回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その6

(第13回よりのつづきです)

 

視力を失った女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続いて、ミカの部屋。

 

ずっとこの連載を読んでこられた方は、(え?いらっしゃるのかな)

御存知でしょうが、もともとこの舞台は、

「音楽朗読劇」としてスタートしました。

つまり、二人による台本の朗読で進行していき、そして

歌の場面だけは、

(この劇は、「カタログ・ミュージカル」でもあります!)

舞台中央に出て、起立して歌っていただいていました。

 

ただし、このラストの場面(「終幕~その1」)からは、

「ストレート・プレイ」、つまり、

普通の演劇のような体裁で進めています。

ですから、ステージには、

ミカの部屋を再現すべく、ごく簡単な大道具を用意しております。

 

 

前回の二人の会話は、こんなでしたね…

 

ミケ「だいじょうぶ、ミカは、やっていけるわ」

ミカ「え?どこか、行っちゃうの?」

 

つづきです。いよいよ「終幕~その6」。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:うん…

あのね、ちょっと…わたし…

   私ね、この前、空を見上げてたら、

とっても不思議な形をした虹が出てたの。

ミカ:“虹”が…?

ミケ:今まで、見たことないような不思議な虹の橋だった。

   なんて言うかな…

あんなの見てたらね、

ちょっとあの虹の架け橋を渡ってみようかな、って

私、そんな気になっちゃった…

ミカ:え?どういうこと?

   意味わかんないよ…

もう、会えないの?

ミケ:ううん、ミカ。

   私は、音楽といっしょ。

   だから、ミカがね、歌を歌うとき、

ミケは、いつもそばにいるんだから。

ミカ:ミケ…。

   勝手過ぎるよ…

ミケ:(微笑みながら)初めて会ったとき、言ったでしょ。

   “ネコは、そもそもワガママなんだ”って。

   ミカは、あまりに沢山のものを背負込んできたからね…。

   もっと“ワガママ”でもいいんじゃないかな…。

   あ…、ごめんね、言い過ぎた?

ミカ:(うつむいたまま)……。

ミケ:ミカ…。顔を上げて。

前を向かないと進めないよ。

音楽は、きっと、ミカに未来を見せてくれるから。

   (窓の方を向いて)

だいぶ明るくなってきたわねー。

   じゃあね、ミカ。

   元気でいるのよ。

 

(机に両手をかけて立ち上がるミケ)

 

ミカ:ちょっと、待ってよ、お願い!

 

(ミケが、ミカの後ろを通り過ぎるとき、ミカの頬を

 ミケの、フレアスカートの裾がかすめる)

 

ミカ:(頬に手を当て)あ……?

ミケ:(ドアを開けながら)ミカ、行ってくるね…

ミカ:待って、ミケ…

   あなた…もしかして…

 

(あわててミカも立ち上がるが、ドアが閉まる)

 

ミカ:ミケ!待って、待ってよ!

 

(窓の方へ走り、窓を開けて身を乗り出すミカ。

 誰かの靴音が聞こえてくる)

 

ミカ:(泣きながら)ミケ~!

 

(ミケの声)

「ミカ、自分の信じた道を、真っ直ぐに進んでね!

だ・い・じょ・う・ぶ! だからね!

  ミカ!

笑顔だよ、笑顔!

 

ミカ:……ミケ…。

   (ゆっくりと、舞台中央に戻るミカ。

    やがて、顔を上げ、正面を向き、

オフマイク、思いっきり大きな声で)

 

ミカ:ありがとうーっ!

 

 

(ステージの全照明が点灯し、ミケ、上手より再び登場、

ミケとミカの二人、舞台中央で一礼。

本ミュージカルの掉尾を飾る曲のイントロがスタート。

これも、ミケとミカ、二人揃っての二重唱です)

 

 

挿入曲:『Oneway Generation

 

 

                       ―― 終 ――

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その6」でした。

 

この「妄想“新作ミュージカル”」を始めるときも

“勢い”に任せて書き始めましたが、

一旦、終えるにあたり、

“もう、ここらでいいかな、”って申しますか、

この辺が限度、というのが本音(苦笑)。

つまり、“なりゆき”、というところで、幕を下ろします。

 

最後の挿入曲は、

Oneway Generation』を選びました。

私の大好きな曲のひとつで、これは、はずせません。

詞と音楽、更にヴィジュアル的に、

本田美奈子.さんのvocalを含めたダンスとか、

これほど完成度の高いポップスは、そんなに多くはありません。

(ここで、この楽曲を選択するにあたっては、多くの御賛意を

いただけそうな気もするのですが…どうだろな…) (笑)

 

 

さて、ステージは、無事終演に至りました、

ここまでずっとお付き合いしてくださった皆様には、

深く御礼申し上げます。有難うございました。

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2018年2月23日 (金)

第13回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その5

(第12回よりのつづきです)

 

視力を失った女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

つばさ』を歌い終えた二人、

上手にミケ、下手には、ミカが立ったままです。

続いての「クラシカル・クロスオーバー女声二重唱」の曲は…

 

 

挿入曲:『ジュピター』(岩谷時子先生作詞)

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

(『ジュピター』を歌い終えた二人、座敷机のところに戻り、

並んで座る)

 

ミケ:ふぅー…。歌ったねー。

ミカ:歌ったねー(笑)。

ミケ:やっぱり、ミカの歌、いいよ。

ミカ:ハハハ。ありがと。

ミケ:「悲しみ知らない人はいない」だもんね。

ミカ:うん。

   「泣きたい時には 泣きましょう」って。

   泣いてもいいんだ…。

ミケ:でもね、ミカは笑ってるときが、やっぱり一番なのよ!

ミカ:ハハ。ありがと、ありがと!(笑)

ミケ:私たち、何言ってんだろ…

二人:ハハハ…

ミケ:「音楽のチカラ」はね、

歌ってるミカにも伝わるし、それに、

ミカの歌を聴いてる人たちにも、届くのよ!

ミカ:うん、わかる…。

ミケ:(窓のほうを向いて)あ、お日さま…

ミカ:え?もう、夜明け?

ミケ:うん、そう…

(独り言)もう、いい頃かもね…

ミカ:(さえぎるように)あのね、ミケ、聞いて!

わたし、中学のとき、コーラスの指揮、してたことがあるの!

ミケ:(ミカの方へ向きなおって)へぇーっ!

ミカ、スゴいじゃない!

合唱部ができたら、また指揮すれば!

ミカ:待って、「指揮」っていっても…いまのわたし…

ミケ:あ…目が…

ミカ:…

ミケ:ミカ、あのね、私、前に、聞いたことがあるの。

   “電子タクト(注:タクト=指揮者が手に持つ棒)”なんてのが、

   できるかもしれない、って。

ミカ:電子タクト?

ミケ:タクトにね、センサーが付いているの。

   そしたらね、タクトの動きが分るんだって。

ミカ:ふーん。

ミケ:その動きをね、バイブでコーラスのメンバーに伝えるそうよ。

ミカ:あ、スマホのバイブ…

ミケ:それそれ!

   そうすれば、目が見えなくても、メンバーはタクトの動きが分るの!

ミカ:へぇー、じゃあ、わたし、また指揮が出来るかも!

ミケ:そうだよ、前を向いて進むのよ!

ミカ、あせらなくていいから。

ミカ:なんだか、楽しくなってきた!

ミケ:目標が、またひとつ出来たね。

ミカ:そうだね、できたよ。

   ミケ…、ありがとう。

ミケ:ううん、ミカ、私も、ありがとう。

   (微笑みながら)さあ…もう、だいじょうぶね。

ミカ:え?“だいじょうぶ”ってなに?

ミケ:私の思ってたとおり、

ミカはやさしいし、強いコだった、ってことよ。

   だいじょうぶ、ミカは、やっていけるわ…

   そう思う。

ミカ:え?どこか、行っちゃうの?

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その5」です。

 

ミケとミカのデュエット曲は、

岩谷時子先生作詞の『ジュピター』でした。

この曲にも、もちろん、『つばさ』と同じく、

 

この世のものとは思えない、美しいハーモニーで演奏する

 

との「ト書き」を付加いたします。

 

ジュピター』につきましては、

本田美奈子.さんは、特別な“思い入れ”を、

お持ちだったように推察しております。

本田さんのコンサートでは、この曲を歌うときは、

いつも、聴衆の皆さんに、

手拍子を促されていたそうですね。

これは、私の想像ですが、きっと本田さんには、

岩谷時子先生が伝えんとされた詩界を、

なんとしても、会場に来られた方々に届けなくては、

という、いわば“使命感”のようなものがあったのではないでしょうか。

 

そこで、私も、同じように本舞台においても、

ミケとミカには、お客様に手拍子をお願いするよう、

“ト書き”に書いておくことにしましょう。

 

 

話を舞台に戻しますと、

おや…、ミケのことが気になりますね……。

                   (つづく)

                                           

 

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