2018年2月23日 (金)

第13回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その5

(第12回よりのつづきです)

 

視力を失った女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

つばさ』を歌い終えた二人、

上手にミケ、下手には、ミカが立ったままです。

続いての「クラシカル・クロスオーバー女声二重唱」の曲は…

 

 

挿入曲:『ジュピター』(岩谷時子先生作詞)

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

(『ジュピター』を歌い終えた二人、座敷机のところに戻り、

並んで座る)

 

ミケ:ふぅー…。歌ったねー。

ミカ:歌ったねー(笑)。

ミケ:やっぱり、ミカの歌、いいよ。

ミカ:ハハハ。ありがと。

ミケ:「悲しみ知らない人はいない」だもんね。

ミカ:うん。

   「泣きたい時には 泣きましょう」って。

   泣いてもいいんだ…。

ミケ:でもね、ミカは笑ってるときが、やっぱり一番なのよ!

ミカ:ハハ。ありがと、ありがと!(笑)

ミケ:私たち、何言ってんだろ…

二人:ハハハ…

ミケ:「音楽のチカラ」はね、

歌ってるミカにも伝わるし、それに、

ミカの歌を聴いてる人たちにも、届くのよ!

ミカ:うん、わかる…。

ミケ:(窓のほうを向いて)あ、お日さま…

ミカ:え?もう、夜明け?

ミケ:うん、そう…

(独り言)もう、いい頃かもね…

ミカ:(さえぎるように)あのね、ミケ、聞いて!

わたし、中学のとき、コーラスの指揮、してたことがあるの!

ミケ:(ミカの方へ向きなおって)へぇーっ!

ミカ、スゴいじゃない!

合唱部ができたら、また指揮すれば!

ミカ:待って、「指揮」っていっても…いまのわたし…

ミケ:あ…目が…

ミカ:…

ミケ:ミカ、あのね、私、前に、聞いたことがあるの。

   “電子タクト(注:タクト=指揮者が手に持つ棒)”なんてのが、

   できるかもしれない、って。

ミカ:電子タクト?

ミケ:タクトにね、センサーが付いているの。

   そしたらね、タクトの動きが分るんだって。

ミカ:ふーん。

ミケ:その動きをね、バイブでコーラスのメンバーに伝えるそうよ。

ミカ:あ、スマホのバイブ…

ミケ:それそれ!

   そうすれば、目が見えなくても、メンバーはタクトの動きが分るの!

ミカ:へぇー、じゃあ、わたし、また指揮が出来るかも!

ミケ:そうだよ、前を向いて進むのよ!

ミカ、あせらなくていいから。

ミカ:なんだか、楽しくなってきた!

ミケ:目標が、またひとつ出来たね。

ミカ:そうだね、できたよ。

   ミケ…、ありがとう。

ミケ:ううん、ミカ、私も、ありがとう。

   (微笑みながら)さあ…もう、だいじょうぶね。

ミカ:え?“だいじょうぶ”ってなに?

ミケ:私の思ってたとおり、

ミカはやさしいし、強いコだった、ってことよ。

   だいじょうぶ、ミカは、やっていけるわ…

   そう思う。

ミカ:え?どこか、行っちゃうの?

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その5」です。

 

ミケとミカのデュエット曲は、

岩谷時子先生作詞の『ジュピター』でした。

この曲にも、もちろん、『つばさ』と同じく、

 

この世のものとは思えない、美しいハーモニーで演奏する

 

との「ト書き」を付加いたします。

 

ジュピター』につきましては、

本田美奈子.さんは、特別な“思い入れ”を、

お持ちだったように推察しております。

本田さんのコンサートでは、この曲を歌うときは、

いつも、聴衆の皆さんに、

手拍子を促されていたそうですね。

これは、私の想像ですが、きっと本田さんには、

岩谷時子先生が伝えんとされた詩界を、

なんとしても、会場に来られた方々に届けなくては、

という、いわば“使命感”のようなものがあったのではないでしょうか。

 

そこで、私も、同じように本舞台においても、

ミケとミカには、お客様に手拍子をお願いするよう、

“ト書き”に書いておくことにしましょう。

 

 

話を舞台に戻しますと、

おや…、ミケのことが気になりますね……。

                   (つづく)

                                           

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2018年2月 6日 (火)

第12回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その4

(第11回よりのつづきです)

視覚に障害を持つ女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:だから…、私たち、一緒に歌おうね!

(ミカとミケの二人、ステージの前方へゆっくりと進み出ます。

 舞台の上手にミケ、下手には、ミカが立ち二重唱が始まります)

 

 

挿入曲:『つばさ

 

 

(歌い終わって)

ミケ:終わったね。…

どんな気分?…

ミカ:歌うなんて、ひさしぶり…だから…

   なんだか、胸にジーンときちゃった…

ミケ:そう…?

ミカ:なんて言うのかな…今、コトバが出なくて。

ミケ:そうだよ、言葉に出来ないから、ヒトはね、音楽を紡いでいるの

ミカ:歌うってことは、そういうことなの…

   わたし、もう一度、合唱部、やってみる!

ミケ:あ、ミカ、エンジンかかってきたわね!

ミカ:自分の「つばさ」を信じて!生きてみる!

ミケ:…(大きくうなずく)

ミカ:あ…

ミケ:どうしたの?

ミカ:今のわたしの学校、コーラス部って、あったっけ?

ミケ:え?

ミカ:ううん、なかったら、先生のところへ行って、わたしが創る!

ミケ:それでこそ、ミカよ!

ミカ:ねえ、ミケ、もう1曲、歌ってみたい!

ミケ:OK!わかった!

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その4」です。

 

ミケとミカのデュエット曲は、

つばさ』でした。

 

“クライマックスに、『つばさ』を使う”、とは、昨年4/30の、

第2回:本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”にも

書いていたとおりです。

ただ、この女声二重唱に際し、

私は「ト書き」を付けました。

 

 

この世のものとは思えない、美しいハーモニーで演奏すること

 

 

「この世のものとは思えない、美しいハーモニー」なんて、

あまりにも漠然としていますね。

もう少し、具体性を持たせて書く必要があるのですが、

私のイメージに有る“美しいハーモニーの模範”といいますと、

ズバリ、「ザ・ピーナッツ」です。

 

お若い方は、御存知ないでしょうね。

例によって、このご時世、YouTubeとかで検索しますと、

すぐに鑑賞できますから、ぜひ。

とりあえず、こちらをご紹介します。→ザ・ピーナッツ 50 - YouTube

私には、このザ・ピーナッツを凌ぐデュオなんて、

全く、思いつきません。

 

ちなみに、高音部をミカ、低音部はミケに歌っていただく予定。

アレンジとしては、最初から最後まで、

二人の「ハーモニー」で完遂―

というのが私の目論み。

 

あと、『つばさ』といえば、音楽ファンの間では有名な、

本田美奈子.さんによる、“奇跡の30秒”―

つまり10小節にわたって、声を伸ばし続ける、

超:ロングトーンがあります。

まだお聴きでない方のために、

これも、YouTubeURLを貼っておきましょうか。

Tsubasa (Minako Honda) - YouTube

この、本田さん独自のロングトーンの処置をどうするか、ですが、

私見では、普通の音符の長さで歌っても構わないでしょうし、

あるいは、デュオならではの特性を生かし、

2人がかりの“リレー形式”で、ロングトーンの再現に挑戦、

というアイデアもあり、だと考えています。

 

まあ、いずれにせよ、これは些末な話。

眼目は、本舞台で、名曲『つばさ』を、

「クラシカル・クロスオーバー」的な編曲を施した二重唱で

演奏していただく、というのが私の企画なのです。

 

 

さて、このミケとミカの、

クラシカル・クロスオーバー女声二重唱」、

同様の形式で、もう1曲つづけてみます。

                   (つづく)

                                           

 

*「しょうがいしゃ」には、「障害者」「障碍者」「障がい者」などの

表記がありますが、本稿では、「障害者」を採っております。

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2018年1月26日 (金)

第11回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その3

新しい年、2018年を迎えて、1月も、もうわずかとなりました。

大寒波が襲来、またインフルエンザも大流行中ですので、

皆さん、どうか、お気をつけられますように。

 

早速ながら、目下、妄想ミュージカルの企画続行中につき、

本日も、第10回よりのつづきです。

視覚に障害を持つ女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

 

ミケは、

今、見えているものは、すべて過去のものである。

 誰も未来は見ることはできない」と言います。

対する、ミカの言葉は、

“わたし、未来を見てみたい” でした…

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミカ:わたしね…、わたしでも、未来を見たい…

   見たいのよ!

   それとも…そんなこと、やっぱりできないのかしら…

ミケ:(少し考えて)

出来るわ…

ミカ:わたしでも…出来る?

ミケ:ミカにも未来は、見えるかもしれない …

ミカ:ほんと?ミケ、教えて!教えてよ!

   どうすればいいの?

ミケ:音楽があるわ…。

ミカ:え?

ミケ:歌を歌うのよ!

きっと、音楽は、ミカの心の扉を開いてくれる…

ミカ:心の扉…?

ミケ:そう!閉じられた扉を開くの!

ミカ:……

ミケ:扉が開かれたなら、そこから明るい光が射し込んでくるわ…!

   そして…

ミカ:そして?

ミケ:音楽が明日の夢と希望を与えてくれる…

   それは、未来を生きる力!

   辛いときだって、悲しいときだって…

   誰の心にも、どんなときにも、音楽は寄り添ってくれるわ!

ミカ:“音楽のチカラ” …

ミケ:そう!“音楽のチカラ”よ!

ミカ:わたし…もう一度歌を、…

歌を、歌ってみたら…

ミケ:そうよ!歌うのよ!

   ミカには、歌があるじゃない!

ミカ:歌があったんだ、わたし…

   音楽なら、勇気をもらえるかもしれない…

ミケ:きっと、くれるわ、明日への勇気を!

(曲のイントロが流れ始める)

ミケ:ミカ、いいこと…。

心の瞳はね、……、

絶対に閉ざしちゃダメ…。

ミカ:(大きくうなずく)

ミケ:だから…、

私たち、一緒に歌おうね!

(二人、ステージの前方へゆっくりと進み出ます。

 舞台の上手にミケ、

下手には、ミカが立ちデュエットが始まります)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その3」です。

 

恥ずかしながら、「ミケ」と「ミカ」の二人のキャラクター設定を、

100%確定させない内に、ここまで来てしまいました。

キャラが、キチンと完成されたなら、あとは、「ミケ」と「ミカ」が、

独りでに動き出して、喋り始めてくれるような気もするのですけど、

なかなか、そううまくはいきません。

相も変わらず、“スローモー”な展開で、申し訳ないことです。

 

 

ところで、舞台の方は、

ミカの“未来を見てみたい”という問いかけに、

ミケは“音楽がある!”と提起しました…。

 

既に、曲のイントロが始まっていますね。

私の原案では、終幕のこの場面で、

ミカは初めてその歌声を披露する、ということになります。

彼女は、“元:合唱部”という設定ですから、

その歌声には、大いに期待できそう。

さて、ミケとミカのデュエット―

正確を期しますと、「二重唱」を意図しております。

 

おっと、イントロが、もうすぐ終わりそうです…         (つづく)

                                                    

*「しょうがいしゃ」には、「障害者」「障碍者」「障がい者」などの

表記がありますが、本稿では、「障害者」を採っております。

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年12月23日 (土)

第10回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その2

(第9回よりのつづきです)

目の不自由な女の子、ミカと、ネコのミケの物語です。

場面は、ミカの部屋。

 

ミカが泣きながら、ミケに語ります。

「最近、見る夢は、色なんて全然無い薄暗い白黒の写真みたい…

きれいな色なんて永遠に見られないし、

そして、もうすぐ、わたしには、夢さえも見ることが出来なくなる…」

 

ミケは「まだまだこれから…、明日っていう未来があるじゃない」

と、ミカに言うのですが…

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミカ:(泣きながら)

でも、わたし、何も見えないし、見ることができないのよ!

ミケ:………

   聞いてよ、ミカ。

ミカ:……(泣いている)

ミケ:思い出して、合宿の夜、天の川をみんなで眺めてたとき…

   ミカが見てたあの星たちの光は、何千年も何万年も昔の光だった…

   そうだったよね?

ミカ:…

ミケ:あの時、ミカが見ていたのは、

ホントは、そんな遠い昔のお星さまの姿だったし…

そう、オリオン座のベテルギウスは五百年、

白鳥座のデネブは二千年前の光だって言われてる…

   星だけじゃないわ、あの太陽だって!

ミカ:太陽?

ミケ:お日様の光は、おおよそ10分かけて、この地球に届いている…

と、いうことは、私たちが見てる太陽も、

今の太陽じゃない、ということなのね!

ミカ:…

ミケ:それだけじゃないわ!

   ミカ、思い出して、あなたの行ってた学校、教室の机もいすも…

   まわりのもの、全部、今までずっとそこにあったものだった…

   わかるわね?

ミカ:うん…。

ミケ:つまり、私たちが、今見ているものは、

何もかも過去のものでしかないのよ…

ミカ:……。

私が見てたのは、全部、過去のものだったんだ…

ミケ:そうなの。だから…

ミカ:だから?

ミケ:未来は……そうよ、

未来なんて、誰も見ることはできない。

ミカ:未来だけは、誰にも見えない…

ミケ:そうなの…、ミカ、よく聞いてね。

   誰も、過去は変えることができないわ…

けど、未来は変えられるのよ。

ミカ:未来は変えられる…

ミケ:そうよ!ミカ!

   大事なのは、あなたの未来よ!

ミカ:わたしの…未来……

ミケ:そう。ミカの未来よ。

ミカの最大のサポーターはね、ミカ、あなた自身なんだから!

まず、自分を信じるのよ!

ミカ:…

ミケ:ミカの人生に、ピンチヒッターなんて、無いんだから。

ミカ:……。

ミケ、さっき、未来、って言ったよね…

ミケ:うん。

ミカ:………

   ねえ、ミケ、教えて。

ミケ:なあに?

ミカ:…わたし、未来を見てみたいの!

ミケ:未来を?

ミカ:そう。

わたしね…、わたしでも、未来を見たい…

   見たいのよ!

   それとも…そんなこと、やっぱりできないのかしら…

ミケ:……

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「終幕~その2」です。

 

実際のところ、 “えっ、いきなり、終幕?”っていう感を

持たれた方も多くいらっしゃるとは思います。

本来ならば、ここに至るまでに、もう少し、回数を重ね、

ミケとミカの“人間関係”を、より深化させていくという、

プロセスが必要なのですね。

ですから、私に、才能が有れば、更に複数のエピソードとか、

乃至、プロット等も書きたかったのです、

またそれと並行して、本田美奈子.さんの楽曲も、

もっと多く取り入れたい、そんな想いも、勿論有ります。

でも、それにとりかかるようなことになりますと、

第6回~ミケが歌います。にも記したように、

“ゴール”に着くまで、何年かかるかわかりません(苦笑)。

 

卑近な例でありますが、

織物は、タテ糸とヨコ糸を織機で紡ぐことによって

無限の模様を表現できるのですが、

本稿は、タテ糸のみの進行になってしまいました。

残念な気もしますが、

本田美奈子.さんへのオマージュを込めた

新作ミュージカルの叩き台」(→“新しいミュージカル”を創ろう!)を、

提示してみる、という目標には、

多少でも、近づけたらいいな、とは思っています。

 

 

ミケは言います、

今、見えるものは、すべて過去のものである。

 誰も未来は見ることはできない

対して、ミカは、“未来を見てみたい”とミケに言うのですが。

 (つづく)

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年11月27日 (月)

第9回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その1

(第8回よりのつづきです)

目の不自由な女の子、ミカと、ネコのミケの物語。

 

“ミカ、ほんとうに大丈夫かしら…”

 

そんな心配を胸に、ミケが舞台中央で歌います。

挿入曲:『GOLDEN DAYS

 

 

歌い終わって、暗転。

これまでは、朗読劇の様式でしたが、

このラストの場のみ、舞台中央に簡単なセットが現れます。

つまり、ここからは、“ストレート・プレイ”の趣きにしたいのです。

場面は、ミカの部屋。

真ん中に座敷机があり、あと、最小限の家具が見えます。

上手には、窓があり、下手には、出入口のドア。

 

セットを変えたところで、お二人の衣装も替えてみましょうか。

但し、ミケには、裾の広がった―

そうそう、「フレアスカート」の衣装を用意しています。

 

 

さて、場面は前回の「悲しみのミカ」より、数日後。

表面的には、穏やかな日々が続き、ミケも安心していたのですが…

この夜、ミカの様子がおかしいのです。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:ミカ?どうかしたの?

ミカ:(泣いている)

ミケ:どうしたの?なにがあったのよ…

ミカ:………

ミケ:泣いてちゃ、わからないわよ、ミカ。

ミカ:あのね…ミケ…。

   わたしね、昨日の夜、長野の合宿のときの夢を見たの。

ミケ:そう…、それで?

ミカ:ずっと前…何ケ月前にも同じ夢を見たわ…

   その時は…青い空も、緑の森も、咲いてるお花だって、

確かに、みんなきれいで…

鮮やかな色そのままだったわ。

ミケ:…

ミカ:だから、目が覚めると、懐かしいような、悲しいような

   でも、嬉しいような…

   だって…わたしの一番大事な思い出だもの!

ミケ:…

ミカ:でも…昨日の夢は、そうじゃなかった…

   あの美しい色が…全部消えていた…

ミケ:ミカ……。

ミカ:昨日だけじゃないの!

最近、わたしの見る夢には、色なんて、全然無いの…

ミケ:……

ミカ:そうよ、何もかも薄暗い白黒の写真みたいで…

   ずっとよ、ずっとこうなの…

ミケ:わかるよ、ミカ…。

ミカ:わたしには、もう、きれいな色なんて永遠に見られない…

   見る夢は、せいぜいぼんやりとしたモノクロの世界…

ミケ:ミカ…

ミカ:そして、もうすぐ、わたしには、

夢さえも見ることが出来なくなるんだわ!

ミケ:……

ミカ:どうなるのよ!わたし……(泣きじゃくる)

ミケ:辛いよね、ミカ…。

   でも…前を向くのよ。顔を上げて…

   ミカにはまだまだこれから…、明日っていう未来があるじゃない。

ミカ:でも、わたし、何も見えないし、見ることができないのよ!

ミケ:………

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

挿入曲は『GOLDEN DAYS』です。

もしも、読者が本田美奈子.さんのファンの方なら、

予想されていたかもしれません。と申しますのも、

本田さんのファンの皆さんが集う掲示板で、もう何年も前のこと、

どういう趣旨のスレッドだったか忘れてしまいましたが、

非常に多くの方々が、この『GOLDEN DAYS』を挙げておられ、

少なからず驚いた記憶があるからです。

 

下の写真は、私が阪神淡路大震災後に、

偶然、中古CD店で、見つけた『GOLDEN DAYS』の入ったアルバム、

本田美奈子.バラード・コレクション」です。

 

Minako3

文字どおり、本田さんのオリジナルから、.バラードだけを

選りすぐって製作されたCDで、「.バラード集」でなければ、

買うつもりはなかったのでした。

つまり、このCDが、最初に入手した本田美奈子.さんの

アルバムになります。

歌手の実力を測るには(エラそうな言い方ですが)、

.バラードを聴いてみるのが、手っ取り早い方法です。

もちろん、本田美奈子.さんは、デビュー当時から、その歌唱力を

注目していた方ですから、予想に違わず、良いアルバムでした。

 

聴いてみて、一番注目したのが、この『GOLDEN DAYS』で、

私にとっても、思い出の1曲ですね。

作詞・作曲はイギリスの「伝説のロックバンド」、Queenのギタリスト、

ブライアン・メイ氏、日本語詞は、AKBグループの総帥、秋元康氏。

もののついでに、You TubeURLを貼っておきます。

削除されないうちに、どうぞ、ということで。

 Golden Days YouTube

 (つづく)

 

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2017年11月 5日 (日)

第8回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”~悲しみのミカ。

(第7回よりのつづきです)

 

挿入曲:『見上げてごらん 夜の星を

(舞台中央での、ミケのvocal。歌い終わって、席に戻る)

 

“本舞台は、「カタログ・ミュージカル」のスタイルにつき、

楽曲は、全て、本田美奈子.さんのものを予定しています“と、前回まで、

何度も言っておきながら、今回は、『見上げてごらん 夜の星を』を、

選んでしまいました。

ここいらが、「ええから加減のてんけい」たる所以であります(笑)。

 

もちろん、本田さんのオリジナル曲の中からも、選びたい歌が有る

のですが…。

ここは、(以前のブログでも書きましたが)

今や、「我が国を代表する、歌曲のひとつ」に数えられる、

見上げてごらん 夜の星を』(永六輔作詞、いずみたく作曲)

の壮大なスケール感に、期待してみたかったのです。

 

 

それでは、視力を失ったミカと、

偶然にも、彼女の家に転がり込んできたネコのミケ、

この“二人”が織りなす「音楽朗読劇」、

もう少し、お付き合いくだされば、幸い。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミカ:ミケの歌を聴いてると、

長野の合宿のこと、いっぱい思い出すわー。

ミケ:うん…そうだろねー。

ミカ:生まれて初めてよ、あんなにお星さまがいっぱいの空を見るなんて。

ミケ:わたしも、行ってみたくなったわ。

ミカ:あの、胸がドキドキするほどのきれいな夜空、

澄んだ空気に、お花もいっぱい咲いていて…

   何よりも、コーラス部のみんなの笑い声…

   ああ…あの日がなつかしい…

ミケ:なつかしがるのも、いいけどね、ミカ、

前をね…そう、前を向いて行く、ってことも忘れちゃだめだよ。

ミカ:前を…向くって…?

ミケ:そう、振り返ってばかりじゃあダメ。

ミカはさあ、…さっきも言ったでしょ、

今!が“花の女子高生”でしょ、青春だもの。

ミカ:そんなこと言われても…

   わたしの青春なんて、もう終わってしまった…

そんな気がして…

ミケ:あのね、思い出を振り返ることよりも、

   思い出は、創ってゆくものなのよ。

ミケ:……。

ミカ:ミケ…

ミケ:なあに?

ミカ:しばらく、ひとりでいたいの…。

ミケ:わかったよ。じゃあ、行くわね。

   ……。

   明日、また来るからね。

ミカ:……

ミケ:明日だよ、きっとだよね、ミカ…。

ミカ:うん…。

ミケ:おやすみ、ミカ。

ミカ:おやすみ……

ミケ:あのね、ミカ。わたし、ネコなんだから。

ネコは、夜行性、「おやすみ」はおかしいよ。

ミカ:あっ、そーか。ハハ…

ミケ:やっと、ミカが笑った!

ミカ、「笑顔」だからね、「笑顔」!

ミカ:うん…。

ミケ:それじゃあね。

 

(席を立ち、ステージ中央へ歩いていくミケ。

 ライトが当たり、ミケのvocalが始まります)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

“私を取り巻く諸般の事情”により、

と、まあ、前回と同じセリフで、申し訳ないことです(苦笑)。

 

本稿は、「つばさ忌」までには、

なんとか、“ゴール付近”までたどりつきたい、

と目論んでいましたが、やはり、やっぱり、案の定、この有様です。

 

「悲しみのミカ」というタイトルの今回は、

どう書いても、ネガティブな内容になってしまいますので、

上記くらいにとどめても、読者諸賢の「想像力」をお借りできれば、

それでいいのでは、と。

 

 

さて、4曲目です。

次回こそは、本田美奈子.さんの楽曲から、選ばないといけません。

どの曲にいたしましょうか…        

                      (一部敬称略)  (つづく)

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年10月 8日 (日)

第7回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”~ミカの思い出。

(第6回よりのつづきです)

 

挿入曲:『僕の部屋で暮らそう

なお、本舞台は、「カタログ・ミュージカル」のスタイルにつき、

楽曲は、全て、本田美奈子.さんのものを予定しております。

 

(舞台中央での、ミケのvocal。歌い終わって、席に戻る)

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:ねえねえ、ミカ、訊きたいことあるの、教えて!

ミカ:え、ナニ?

ミケ:ミカの学校生活だよー…

   ネコには、学校なんて無いからねー。

   ねえねえ、どんな感じ?

ミカ:どんな、って言われても…

   今は、行ってないし…。

ミケ:あ、そ-か…

でも、部活で、彼氏とか、いたんじゃないの?

ミカ:えー……。

ネコと、恋バナするのって、地球上でも私だけだわ…

ミケ:ハハハ…ねえ、ミカ、隠さなくってイイからー…教えてよ。

ミカ:でもねー、コーラス部は女子ばっかり。

ミケ:ナニ、それ…。

でも、でも、でも、クラスにはカッコいい男のコもいたでしょ!

ミカ:クラスに?そうだなー…

ミケ:いたんだー!やっぱり!

ねえねえ、彼、運動部?

ミカ:野球部。

ミケ:あたりー!やっぱりね!

そのコ、ひょっとして、ピッチャーで4番だったりして?

ミカ:ううん、補欠。

ミケ:補欠?……

ミカ:それも、バリバリの…。

   補欠の中の補欠、だから、あだ名が“補欠のエース”だって…

ミケ:「補欠のエース」かぁ。

ミカ:野球部だけど、おとなしくて、優しい人だったわ。

ミケ:それじゃあ、ミカと二人きりになっても、どっちもしゃべらないんじゃなくて?

ミカ:そう、二人で座ってるだけだった。

ミケ:ホラ、あたりー!やっぱり、そのコとデートしてるんだ!

ミカ:デート、といったって、学校の放課後だし。

ミケ:それを、“放課後デート”っていうのよ。

いいなあー…ただ黙ったままの二人、耳を澄ましたら、

聞こえるのは、胸が“キュンキュン”する音だけ、みーたいな!

いいなあー、青春っていいなあー!

ミカ:ちょっと待ってよ…なに一人で盛り上がってるの。

   私たち、ただの友達だったし。

ミケ:でもねー、ミカ、仲良くなるならさぁー、

そーゆー「補欠のエース」っていうコのほうがいいのよ。

ミカ:どうして?

ミケ:そんなコなら、人の弱さとか、辛いことなんかも、

よーく解ってるじゃない!

ミカ:そーかー…

ミケ:ミカだってそうでしょ。

ミカ:うん……

ミケ:ねえねえ、楽しかったこと、もっとなにか無い?教えて!

ミカ:高1のときのコーラス部の合宿かなあ…

ミケ:合宿!いいなー!どこ行ったの?

ミカ:長野県。

ミケ:えーっ!ホントに!!ねえ、どうだった?

ミカ:楽しかったよ。

ミケ:コーラス部だから、バスの中では、ずーっと歌ってたんじゃないの?

ミカ:ハハハ…そんなことないよ。

ミケ:それじゃあ、おしゃべり?女子トーク全開?

ミカ:そうねー…そりゃあ、にぎやかだった…

   でも、ミケほどのおしゃべりの子は、いなくってよ。

ミケ:ガーーーン!まぁ、そりゃそうでしょうよ。

ミカ:あ、これ冗談だからね。

ミケ:わかってるわよ(笑)。ねえ、どんな合宿だった?

ミカ:とっても自然がきれいで…空気も…

   山の緑も、青い空も…ホントに美しくて…。

ミケ:そうだろうねー…いいなー、いいなー…

ミカ:あ、そう、夜空がすっごくきれいだったの。

   天の川が、ばあーっと、こう、空全体に広がっていて!

ミケ:うん、わかる、わかる!

ミカ:先生が教えてくれたわ。

   「あの星たちの光はね、2万年以上もの時間をかけて、

   今、こうして、私たちの地球にたどりついたんだよ」って。

ミケ:2万年の旅ですって!想像つかないよね!

ミカ:長野って…思い出がいっぱいだわ。

ミケ:美しく楽しい思い出…ああ…いいなー…

   青春!青春だわねー!

ミカ:ミケって、ほんとに「青春」っていうコトバが好きねー。

ミケ:今が、青春だからねー。ミカも、そうだよ。一緒だよ。

   青春の真っ只中!だもん!

ミカ:そっかなー…

ミケ:なに言ってんのよ!

いいこと、私たち、出来ることから、やっていけばいいのよ。

ミカ:…

ミケ:いいわ、ミカのために歌、歌ってあげる。

 

(席を立ち、ステージ中央へ歩いていくミケ。

 ライトが当たり、ミケのvocalが始まります)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

私を取り巻く諸般の事情により、遅々として、進みません。

で、推敲(なんて、大げさですが)もそこそこ、アップに踏み切ります。

今回は、ミカの思い出話、ということになりました。

ただ、障害者の方をめぐっては、様々な問題が存在しますね。

例えば、駅の階段とか、ホームからの転落事故、点字ブロック、

歩道の段差、公衆トイレ……書き出すと、キリが無いのですが、

こういった事柄は、私にはいかにも、荷が重過ぎて、

取り上げる予定は、現在は有りません。

 

さて、3曲目です。本田美奈子.さんの楽曲から、

どの曲を選びましょうか…        

 

*「しょうがいしゃ」には、「障害者」「障碍者」「障がい者」などの

表記がありますが、本稿では、「障害者」を採っております。

 

                                 (つづく)

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年8月28日 (月)

第6回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”~ミケが歌います。

(第5回よりのつづきです)

 

挿入曲:『We Are Wild Cats

なお、本舞台は、「カタログ・ミュージカル」のスタイルにつき、

楽曲は、全て、本田美奈子.さんのものを予定しております。

 

(舞台中央での、ミケのdance & vocal

歌い終わって、席に戻る)

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:どう?ウケた?

ミカ:スゴいねー、歌、上手なのね。

ミケ:まあねー…フーッ…

ミカ:息、上がってるよ。

ミケ:うん、ダンス、頑張り過ぎた。

ミカ:ここで座ってても、わかるわ。こう、ミケが踊るたびに、

畳がミシッ、ミシッ、て動いて…フフフ

ミケ:ハハ…やっぱり、ミカの笑顔はかわいいね。

ミカ:ありがと。ミケ…、でも、あなた、ホントにネコだよね?

ミケ:当たり前でしょ!

ねえねえ、ミカはカラオケで歌ったりしないの?

ミカ:わたし?わたしねー……

   私、小学・中学校と、ずっとコーラス部だったの…。

ミケ:へえーっ!スゴいじゃない!

   じゃあ、ミカも、歌うまいんだ!

ミカ:今は、歌ってないの…部活もやってないし…

ミケ:それって…目が見えなくなってから?

ミカ:………

ミケ:いいよ、今、無理することないわ。

また、将来にね、……歌いたくなったら、歌えばいいもの。

ミカ:うん……。

   ミケは、カラオケ行くの?

ミケ:あのねー…、私、ネコだよ、

   カラオケ店で歌うネコ、なんて、あり得ないでしょ!

ミカ:うん、そうだった…

ミケ:“三毛ネコの1匹カラオケ”なんて、それだけで、

   動画再生100万回だわ。

ミカ:ハハハハ…おかしいっ!

ミケ:ハハ…ミカは、やっぱし、笑ってるときが、最高だね!

   “青春の笑顔”そのものだよ!

ミカ:ねえ、ミケは、今、いくつなの?

ミケ:あのねー…レディーに年を訊くのは失礼でしょ?

ミカ:あ、そっか。

ミケ:ミカは今、高校生だから…そうね、人間でいうと、

   わたしも、ほぼほぼ一緒くらいね。

ミカ:“ほぼほぼ”かぁ…。

ミケ:だから、今、わたしも、青春してるんだよーっ!ってわけ。

ミカ:ミケは、なんでもよく知ってるのね。

   感心しちゃうわー…。

ミケ:そりゃあね。…ひょっとして、ネコたちは、頭はよくない、って

   思ってたんじゃない?

ミカ:そんなこと…

ミケ:“わんこ”達よりも、程度が低い、とか。

ミカ:……(首を横に振る)

ミケ:私たちの御先祖には、スゴいネコがいるんだから。

ミカ:「御先祖」?

ミケ:夏目漱石って知らない?

ミカ:な・つ・め…、そーせき?

ミケ:えーっ、知らないの?ホラ、千円札の人!

ミカ:千円札って…野口…なんとか…

   えーと、誰だっけ?

ミケ:え、違ってた?

ミカ:そうだ、野口英世!医学の人!

ミケ:あれー…そうか…あ、その前が夏目…

ミカ:ミケでも、知らないこと、あるんだね。

ミケ:「ネコに小判」。…

ミカ:ハハハ、おもしろーい…。

ミケ:その夏目漱石が書いた、『吾輩は猫である』って、読んだことないの?

ミカ:ある。国語の授業で少し。

ミケ:まあ、いいわ。あれを読めば、いかに私たちが

   知性にあふれた生き物であるかって、解るでしょ。

ミカ:でも、小説でしょう?

ミケ:だから…あのね、「事実は小説より奇なり」っていうでしょう?

ミカ:なんだか、よくワカラない…わたし。

ミケ:よーし、そんじゃあ、もう1曲、ミカのために歌ってあげる。

 

(席を立って、再びステージ中央へ歩いていくミケ)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

第一場のつづきでした。

記念すべき、オープニングの楽曲は、他の候補も考えましたが、

「ミケ」の顔を立てて(笑)、上記のように、

We Are Wild Cats』を選んでみました。

ミカは、現在、気分的に落ち込んでいるようですので、

歌唱のほうは、しばらくはミケの“独り舞台”になりそうな気配です。

 

 

とまあ、呑気なことを言っている場合ではなく、

実は“問題”は山積しているのですね。

 

そのひとつは、ミカの家族構成。

目が不自由な女のコですから、

「一人暮らし」なんてのは、あり得ない、でしょう。

では、両親は同居なのか、その職業は、とか、あるいは、

兄弟姉妹はいるのか、いないのか、

はたまた、その人たちと、ミケとの関係は…等々、

そんなことを考慮し始めると、収拾がつきません。

 

よって、今回は、ストーリーの「本線」、つまり、

「ミケ」と「ミカ」の両者の関係性のみに絞って、

進行してみるつもりです。

 

“なんだか、頼りナイなー”皆さん、そう思われることでしょう。

いや、結構、結構。私も、同じように感じていますので(笑)。

 

 

さて、2曲目ですねー、本田美奈子.さんの楽曲から、

どの曲を選びましょうか…              (つづく)

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年8月 5日 (土)

第5回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”~開演です。

(第4回よりのつづきです)

 

またも、更新が遅れてしまいました、前回はようやく、

主役の名前が決定したところまででしたね。

今回は、この二人にいよいよ、セリフをしゃべってもらおうと

画策しております。

 

ドラマでも、小説でも、「スタート」が、なかなか難しい。

ミケとミカの出会いをどのように設定するか、

凡庸なアタマでは、これ以上にない難問です。

けど、“難しいナー”と言っているだけではダメ、

始めないことには、何も生まれません。

 

とりあえず、(と言っては、この二人に失礼ですが)

こんなシーンを考えてみました。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

(ある夜、目の見えないミカは、

まだ慣れない白杖【はくじょう】をつきながら

家路を急いでいる。ちょっと他のことに気をとられていたミカは、

近づいてくるクルマに気が付かない。

そのとき、1匹のネコ=ミケがミカに飛びかかった。

「きゃっ!」

驚いたミカは、立ちすくみ、次の瞬間、その場に

しゃがみこんでしまう。その横を、クルマが走り去っていった。

ミカの傍で、クルマの行方を見ているミケ。

しばらくして、ミカは立ち上がり、再び帰途につく。

そんなミカに、家まで付いて歩いていくミケ)

 

 

ミケ:付いて来ちゃったよー…ここが、あなたの部屋ね。

   女の子らしくて、可愛い部屋じゃない?

ミカ:なんで付いて来るかなー…それも、勝手に…

ミケ:だって、“なんで、なんで私が…”ってボソボソ言ってるコが、

   白い杖を持ってフラフラと歩いてるんだよ、

そりゃあ、あたしだって気になるよ。

ミカ:まだ、白杖(はくじょう)には慣れてないもの…。

ミケ:あのまま、歩いてたら、きっと大ケガしてるよ。

ミカ:うん…ありがと。

ミケ:どういたしまして。目が悪いのね?

ミカ:うん…、最近ね…。見えなくなって…

ミケ:そう…あなたが、“なんで”っていう気持ちは分るけど、

   あなたより、もっと辛い気持ちの人が居るでしょ?

ミカ:………

ミケ:あなたのご両親は、もっともっと辛いのよ。

ミカ:うん、それは…

ミケ:あなたがケガしたり、万一のことがあったりしたら、

   どれほど悲しまれるか…

ミカ:うん、わかってる…

ミケ:ごめんね、しゃべり過ぎちゃった。

ミカ:ううん…、あの~…。ひとつ、訊いていい?

ミケ:なあに?

ミカ:あなた、…ネコだよね?

ミケ:そうだよ、立派な三毛猫さ。どうして?

ミカ:さわってもいい?

ミケ:いいよ。ほら。

ミカ:ホントだ、ネコだ…

ミケ:今ごろ、何言ってるの、おかしいわよ。

ミカ:じゃなくて…なんでネコがしゃべるの?

ミケ:さぁね…あたしも、こんなの、初めて。

さっきあなたに会ったときからだよ。

   まあ、世間一般で言うところの“テレパシー”ってやつかも。

ミカ:“テレパシー”?まさか…

ミケ:その“まさか”だよ、そういえば、あたしと話ができる人間って、

あなたが最初だわ。

ミカ:ひょっとして、あなたの前世って、人間だった…とか。

ミケ:ちょっと待って、どうして、それ言うかなー、

あなたのほうが、ネコの生まれ変わりかもしれないんだよ。

ミカ:あ、そっか。

二人:ハハハ。

ミカ:ねえねえ、私、ミカっていうの。

ミケ:ミカ…いい名前ね。

ミカ:あなた、名前は?

ミケ:ミケ。

ミカ:それって、三毛猫の「ミケ」?

ミケ:そう。

ミカ:そのまんまだね。

ミケ:“そのまんま”がいいのよ。三毛猫、って言ったって、

    ただの三毛猫じゃないよ、とびきりcuteな、girly-catだもん!

ミカ:え?とびきりのcuteですって?

ミケ:まあね……ミカの前では、何をも言ってもいいもんね~、

   ホント、気楽だわー。

ミカ:言ったもん勝ちってこと?

ミケ:そりゃぁ、そうよ。

二人:ハハハハ。…

ミケ:さぁて…、ちょっと疲れたから、横にならせてもらうわ。

ミカ:あ、ここ、私の座る場所なんだけど。

ミケ:あら、それは失礼。じゃあ、あっちの窓際のほうへ行くね。…

   よいしょっと…。ああ、落ち着いた。

ミカ:借りてきたネコ…

ミケ:のようには、見えない、って言いたいんでしょう?

ミカ:ううん、でも、なんだか楽しい。

ミケ:ミカは、ネコちゃんたちと暮らしたこと、あるの?

ミカ:無いわ。でも、小学校の頃、ご近所にやっぱり、三毛猫が居たわ。

ミケ:ふーん、三毛猫ねえ。“美人”だった?

ミカ:美人かどうか、そんなの分らないけど、可愛いかった。

ミケ:そう…、その頃は、ミカの目、見えてたんだね。

ミカ:中3の頃からだった…、だんだん悪くなっていって……

ミケ:ねえねえ、ミカ、せっかくの人生なんだからね、ネコちゃんと

一緒に暮らす時間も持つべきよ。偉い人が言ってたわ、

「さもないと、人生における幸福の大半を経験せずに、無意味な

時を過ごしてしまうことになるだろう」って。

ミカ:聞いたことないわ、それ、ホント?

ミケ:ネコの私が、言ってるんだから、間違いないわよ。

ミカ:それって、“ここに居座る宣言”?

ミケ:まあね…このお部屋も、それとミカのことも気に入ったから。

ミカ:“気に入った”って…、それ、ミケの勝手だし。

ミケ:わからないコねー、ネコは、そもそもワガママな生き物なのよ。

ミカ:“借りてきたネコ”なのにー…

ミケ:ダメ?一緒に居ちゃあ…

ミカ:……いいよ。私の話し相手になってくれる?

ミケ:よかった!思ったとおり、ミカはやさしいコね!

ミカ:お世辞はいらないよーだ。

二人:ハハハハ。…

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

冒頭のいわゆる「ト書き」の部分は、

イラスト(またはアニメ)、あるいは、それにナレーションを加えるくらいでの

表現を考えています。

さて、暗かった舞台に照明が当たりますと、

朗読劇ですから、椅子に座った二人の出演者が居るわけです。

 

二人のセリフについては、何度書き直しても、納得がいかないのですが、

それでは、1ページ目から、年が明けてしまいそうなので、

こんなところでアップに踏み切りました。

 

 

さて、「朗読劇」と書きましたが、“傲慢”ながら、この舞台、

音楽朗読劇」=「ジュークボックス・ミュージカル」でもあります。

上記の冒頭のシーン、本田美奈子.さんの楽曲から、

どの曲を選びましょうかー…              (つづく)

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年7月17日 (月)

補足です~“我田引水”企画~。

(前回よりのつづきです)

 

「声とからだ」、乃至「声と健康」の間には、深い関係性が有る、

ということは、ご理解いただけたと思います。

 

なお、山崎広子氏の本講座は、あくまで「会話の声」が主眼点です。

 

では、この「声」と「からだ」との身体反応の“回路”が、

「歌声」と「からだ」では、どうなのか、つまり、

同じようなフィードバックが成立するのか、あるいは否か。

私は、“ほぼ、同じような回路が働くのではないか”と、予想していますが、

山崎氏もツイッターで述べられたように(前回記事をご参照ください)、

異なる部分も有りそうです。

山崎広子氏は、今、新著をご執筆中、ということですので、

ぜひとも、期待いたしましょう。

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アップが遅れましたので、

山崎広子氏の、NHKラジオ第二放送、

「こころを読む」講座「人生を変える『声』の力」は、

既に終了しています。

講座をお聴きになれなかった方は、前回ご紹介したテキストを

お求めください。

Kindle版、NHK出版の両方のサイトを貼っておきましょう。

NHK こころをよむ 人生を変える「声」の力 Kindleストア | Amazon

こころをよむ 人生を変える「声」の力 | NHK出版

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さて前回、“苦節9年”などと言っている場合ではなく、

当時の拙ブログでの

ヘイリーさんのライブに行ってきました。<その3>: SAPPARI WAYA

“宿題”はどうなったのか、ということにも触れておかないといけません。

そう、「本田美奈子.さんの御発声について」というテーマですね。

 

念のため、ですが、

私は、「発声」と「白血病」との間には、「直接的」な関係は

当時も、また現在も存在しない、と考えております

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さて、「本田美奈子.さんの発声はどうだったのか」という問題に戻ります。

 

この件につきましては、メル友の皆さん、声楽家の方をはじめ、色んな方から、

お教えや情報をいただきました。

本当に有難うございました。

 

なにぶん、当方は、音楽には“ド素人”どころか、“天才的オンチ”であります。

その克服のために、

「ゆとりを活用出来るような歳になったら、音楽教室にでも行きたいナー」

などと考えていましたが、阪神淡路大震災以降、

そんな夢も、見事に吹ッ飛びました

 

かくて、専門家・関係者の方々を頼る他に、術はなかったのであります。

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ご意見の中では、

やはり、「本田美奈子.さんの歌声は素晴らしい」

というご感想が多かったのですが、

その他の御意見には、

CDだけでは、わかりません」というご感想もありました。

私には、“うーん、それを言っちゃあ、おしまいよ”という気が、

当時しておりました。

でも、“正確を期すためには、それもそうかもしれない”

と、今は思えます。

まして、相手の方は、

“こんな質問を発する者=本田美奈子.さんのファン”ということは、

おそらくは100%承知されているわけですから、

面と向かっては、発言しにくい部分もあることは間違いないのです。

 

そしてまた、本田さんは故人なのですが、

こうした時、日本人は、“否定的意見”を、

(日本民族の美徳として)口に出されることは、まずありませんよね。

 

 

このように書きますと、

“ん?「てんけい」は、本田美奈子.さんのご発声に「異議あり」なのか”

と言われそうですが…私の感想をまとめてみます。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

次のようなご意見を、複数の声楽家の方から頂戴いたしました。

どうも、それが、“結論めいたもの”かもしれないナー、と、今は思っています。

つまり、

最適な発声法は、個々人によって異なります」というものでした。

 

 

なるほど、プロ野球を見ていても、バッターの構えとか、

ピッチャーの投球フォームは、「十人十色」ですよね。

このことは、アメリカのメジャーリーグのTVを見ますと、

さらに顕著に確認できますね。

(プレーヤーひとりひとりの個性的なこと!)

 

声楽に限らず、歌唱それ自体が(ある意味、単に声を出すことも)、

からだ全部を使っての行為なのですから、

スポーツ選手と同様に考えることは、間違ってはいません。

 

体格、そして骨格、また体各部の筋肉のつき方…

等々を考え合わせますと、

それらが全く同じ人間なんて、存在しないのですから、

各人各様のスタイルが有っても、

当然といえば当然であるわけです。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

「発声法は、個人により異なる」

 

結局、“振り出し”に戻った感もありますが、

ことほどさように、本田美奈子.さんのvocalには

ある意味、「謎」が多い。

 

本田美奈子.さんの御発声には無理がある」と、書かれていた方も、

たぶん、音大でご自分が経験された声楽のメソッドとは違っている…

とのご判断が有ったのでしょう。

また、逆に、本田さんの歌唱を

絶賛された声楽家の方も、おられました。

 

昔、私は「本田美奈子さんは、特異な歌い方をする 」

と、ブログに記したこともありますが(2007/05/30)

やはり、本田美奈子.さんの歌声そのものが

mysteriousなのかも…

ただ、それもひとまずは、しまっておき、

今は、前を向いて行きたい、というのが、今の自分ですし、

そのひとつの表われが、拙ブログでの

本田美奈子.さんの新しいミュージカルを創ろう!」

という展開である、というのが現在の立場でもあります。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

思えば、今年は「つばさ忌」(→「つばさ忌」によせて)…

 

いや、そのフレーズはともかく、今年は本田さんの十三回忌ですね。

 

早かったような、短かったような不思議な想いです。

現在、進行中なのは「妄想ミュージカル」なのですが、

9年前に「妄想CD」を企画したことがありました。

「てんけい」の妄想CD。(あとがき)~ 2008/12/10

当時の記事からの引用で、本稿を一旦、終えます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

車窓からの眺めは、各人各様、異なるだろう。 

それでいいと思う。

本田さんも、幾つもの変わった景色を見られるはずだ。

あわてず、のんびりと、楽しめばいい。

 

なにしろ、美奈子さんと、私たちの旅は、

いま、始まったばかりなのだから。

~~~~~~~~~~~~~~~~~    (―了―)

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