2018年8月15日 (水)

忘れようとして。(28)~長崎の写真となかにし礼氏作の「少年」。

作詞家、なかにし礼氏のお名前は、皆さん御存知でしょう。

私のような昭和歌謡世代には、

あまりにも多くのヒット曲が有り過ぎ、ピックアップするのも大変なほど。

とりあえず、Wikipediaなかにし礼氏の頁をめくってみましょう。

 

 

まず、我が国の音楽界に“大変革”を起こした、グループ・サウンズの作品群。

ザ・ゴールデン・カップス  「いとしのジザベル」

ザ・タイガース

 「花の首飾り」【補作詞】 「美しき愛の掟」

ザ・テンプターズ  「エメラルドの伝説」

 

今やアイドル界では、“神さま”のような存在のこのグループ。

キャンディーズ  「哀愁のシンフォニー」

 

次は、鮮烈にして壮大なスケール感。

王道の歌謡曲です。ちなみに、私のカラオケの十八番(笑)。

なかにし礼氏の代表曲…と言えるかも。

イントロのトランペット・ソロがたまりません。

北原ミレイ  「石狩挽歌」

 

もうひとつ、懐かしい歌を。今の時代、女性の前では歌えないかな(苦笑)。

島津ゆたか  「ホテル」

 

実力派シンガーによるこの曲。

菅原洋一

 「知りたくないの」【日本語詞】  「今日でお別れ」

弘田三枝子  「人形の家」

『背のびして見る 海峡を』は、歌謡曲史に残る名フレーズ。

森 進一     「港町ブルース」【補作詞】

 

“史上最高の女性デュオ”の楽曲から。

ザ・ピーナッツ

 「恋のフーガ」  「恋のオフェリア」

「愛のフィナーレ」  「ガラスの城」

 

今、見て驚きましたが、この方の作品は多いのですね。

黛ジュン

 「恋のハレルヤ」  「霧のかなたに」

「乙女の祈り」    「天使の誘惑」

「夕月」       「不思議な太陽」

「雲にのりたい」【補作詞】  「涙でいいの」

「土曜の夜何かが起きる」  「自由の女神」

 

大人の雰囲気を好まれるなら。

ハイ・ファイ・セット   「フィーリング」【日本語詞】

ペドロ&カプリシャス  「別れの朝」【日本語詞】

ロス・インディオス   「知りすぎたのね」(作曲も担当)

 

もちろん、なかにし礼氏は、今もご活躍中。

これが氏の作品とは存じませんでした。最近のヒットソングです。

TOKIO  AMBITIOUS JAPAN!

 

 

さて、最近のニュースに移ります。

昨年末でしたか、ローマ法王が御呈示されたこの写真、

今年1月頃、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

ローマ法王の御趣旨によりますと、

アップすることに問題はない、と思いますので、

そっとアップしてみますね(苦笑)。

Pauro_201801_4


 

この写真が、再び話題に上っています。

西日本新聞(https://www.nishinippon.co.jp/)の記事より一部引用致します。

 

~~~~~~~~~~~~

原爆投下後の長崎で撮影されたとされる写真「焼き場に立つ少年」への共感が、時代や国境を超えて広がっている。昨年末にローマ法王フランシスコが「戦争がもたらすもの」とのメッセージと自筆の署名を添えて、写真を世界に発信するように呼び掛けた。日本ではカトリック中央協議会(東京)が7月上旬に日本語版の写真カードの配布を始めると希望者が相次いだ。

(中略)

国内では核兵器廃絶を訴えるローマ法王の呼び掛けに長崎大司教区の高見三明大司教(72)が応じて、カトリック中央協議会が動いた。

(中略)

少年の消息は知られていないが、自身(引用者注:高見大司教)を含め多くの人が少年に思いを重ねる。「戦争反対と千回言うより、1枚の写真が訴える力の方が大きい。宗教に関係なく、1人でも多くの人に手にしてほしい」。カトリック中央協議会は月内に7万枚を増刷し、教会を通じて配布する。

~~~~~~~~~~~~2018/08/15付 西日本新聞朝刊より抜粋

 

 

“この写真に添えて”、なのか、詳細な御創作の経緯は存じませんが、

なかにし礼氏が「少年」という詩を書かれています。

勝手ながら、その一部をご紹介させていただきます。

 

~~~~~~~~~~~~

「少 年」(抄) なかにし礼

 

この日 少年は見ていた

長崎の少年は見ていた

194589日 午前112分に突如

閃光と轟音と爆風とともに

停止した時間の中で――

(中略)

 

妹をおぶい

直立不動の姿勢

この世の断末魔を

見届けるようなまなざし

瞬きもせず涙も見せず

ややもすれば倒れかねない

わが身をしっかりと

はだしの足でささえて

(中略)

 

少年は見ていた

わが父わが母が

今まさに焼かれている

わが父わが母の死体が

苦悶し嗚咽し哀願し

身をよじり身をくねり

形のない炭となっていく

炭となって燃えつきていく

 

少年は感じている

わが背に眠っている

妹は死んでいるかもしれない

しかし少年は思う

そんなことがあってたまるか

死と死の間をかいくぐり

逃げまどい這いずりまわり

このぼくが必死になって

守りぬいてきた妹が

死ぬなんてことが

あってたまるか!

この地獄のいったい何処に

妹を介抱する場所があるだろう

どこにある? どこに?

さがさねば……

急いでさがさねば……

(中略)

 

それでもどこかに

妹を介抱する場所があるはずだ

もし死んでいたとしても

生き返らせる場所があるはずだ

急がねば……

 

少年は

父母の昇天を見届けると

丁寧なお辞儀をして

その場を立ち去った

妹を――

妹を――

妹を――

~~~~~~~~2014年 毎日新聞社刊『平和の申し子たちへ』所収)

 

 

2018年の8月、自民党総裁選を来月に控えた今、

なかにし礼氏のこの詩に接することは非常に意義深いものと考えます。

氏も、このような発言をされています。

 

「戦争体験者は、若い世代とともに

闘うための言葉を自ら探さなければいけません」 Wikipediaより)

 

 

卑弥呼の時代でもなければ、ましてや、

江戸時代の話でもない、僅か70年前のこと。

1枚の写真と、なかにし礼氏のこの作品は、

日本人の健忘症に対する、重要な警鐘なのです。

                           (文中一部敬称略)

 

 

PS: なかにし礼氏の御著作はこちら。

平和の申し子たちへ 泣きながら抵抗を始めよう Amazon

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2018年7月31日 (火)

落穂拾い(3) ~<夢の彼方のカーテンコール>

以下、若干の補足を。

 

まず、前々回の、落穂拾い(1)で、詩の一部を引用させていただいた、

覚 和歌子氏についてです。

音楽ファンの皆様には既に御存知かと思いますが、

念の為、御参照URLをご紹介しておきます。

公式サイトがこちら。→覚和歌子氏 公認公式ファンサイト 

 

覚 和歌子氏、詩人。

上記HPによりますと、歌も歌っていらっしゃるのですね。

これは存じませんでした。

作詞をなさった、映画「千と千尋の神隠し」の主題歌の

いつも何度でも』は、大ヒットしましたので、

もう皆様も、よ~~く、お馴染みのことでしょう。

 

でも、私が真っ先に思い描く歌は、こちらですね。

平原綾香さんの『星つむぎの歌です

誰が何と言おうと、平原さんは、“てんけいイチおし”(笑)の

歌手のおひとり。

 

さて、この曲、覚 和歌子氏と、2100余名の“詩人たち”が、

言葉を紡いで完成させた、壮大な名曲。

(詳細はこちらをご覧ください。→星つむぎの歌 - Wikipedia

 

風に消えない 願いのような

星の光りで つむいだ歌を

という歌詞を聴く度に、涙が出そうになります。

 

 

あと、1曲ご紹介させてください。

覚 和歌子氏がシャンソンの訳詞をされたのが、

クミコさんによるvocalの『わが麗しき恋物語』。

 

クミコさんは、「紅白」にもご出場されました、

当代最高のシャンソン歌手のおひとりですね。

クミコさんのHPも、貼っておきます。→クミコ オフィシャルサイト 

 

実は、私、クミコさんのライブに行ったことがあります。

ブログに書くつもりが、いまだに…(苦笑)。

“いやはや、プロの音楽家という人々は、スゴいことをする人種だ”

そんな感想を抱いてしまった、素晴らしいライブでした。

 

どこがどのようにスゴくて、どう素晴らしかったのかは、

また別の機会に(爆)。

 

で、“よろしければ”ということで

例によってYouTube等のURLを貼って

終わりにします。

もし、削除されていたなら、適当に探してください(笑)。

平原綾香  星つむぎの歌 ~ - YouTube

クミコ 我が麗しき恋物語 - YouTube

 

最後に、引用させていただいた覚 和歌子氏の詩集がこちら。

機会ありましたら、御一読のほどを。

ゼロになるからだ |  和歌子 Amazon

 

(文中一部敬称略)(おしまい)

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2018年6月30日 (土)

落穂拾い(2) ~<夢の彼方のカーテンコール>

(前回よりのつづきです)

 

で…こんな質問をいただきました。

 

 

 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【いろいろあったんだけど、まず、

ラストシーンでよくわからないのは、

「ミケ」は、結局、人間だったの、ネコだったの?】

 

そう、物語の一貫性は、“見事に”失われてしまって…。

 

もともと、ネコを擬人化していますから、

いわば、当初から、両方のいわば“中間”の存在

と、言ってしまえるのかとも。

つまり、本当にネコだったのかもしれないし、

また、人間だったのかもしれない。

あるいは、本田美奈子.さん、その人だったかもしれない。

 

もう、そこいらは、皆さんの方で決めてくださればいいかな、と。

これ、“投げやり”ですけどねー…。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【音楽が明日の夢と希望を与えてくれる、とか

“ずいぶん”なことを語っていて、日頃の言動に似合わず、

妙に楽観的に過ぎてたようだけど?】

 

ええと…難しい問題です…。

 

20124月にも触れたように、

このブログは「サウンド・オブ・ミュージック」から始まりました。

そして、土居裕子さんの『サウンド・オブ・ミュージック』に筆を進めて、

「音楽」そのものの素晴らしさ、ということについて考えてみました。

このように、私にとって、「音楽」というものは、

ずっと、大きなテーマであり続けていました。

 

さりとて、「音楽」が“全知全能”である、とは、

やはり私には、措定できない。

 

20106月の記事に、こう書きました。…

それは、第二次大戦中の、アウシュビッツに関連してのことです。

 

~~~~~~~~~~~

「動物が好きな人に悪い人はいない」とか、同様に、

「音楽を愛する人に悪い人はいない」

などともいう言葉も、皆さん、聞かれたことと思うが、

残念ながら、―

やはり現実は、そんなに単純なものではなかったのである。

~~~~~~「クリスマスの約束2009」(4)~絶望の今

 

このことは、現在も、すべての音楽家、

いや、世界中の人々が、抱えている葛藤でもあるわけです。

…。

でもねー、それはさておき、とにかく、今回は

「ハッピー・エンド」の方向で行きたかったんですよねー。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【それで、どうかね、ミカは一体、未来を見ることができたのか?】

 

……。

残念ながら、私には、明解な解答は無いのです。

でも、ひとことだけ、言えるとすれば、

 

 

「音楽は、奇跡を起こすことがある」。 

  

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2018年5月30日 (水)

落穂拾い(1) ~<夢の彼方のカーテンコール>

そして あなたは 知るでしょう

物語はいつも 終わってからが 本番なのです

 (覚 和歌子氏『三月のオペラ』より 詩集「ゼロになるからだ」所収)

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

“妄想ミュージカル”「ミケとミカの物語」は、無事に(?)、

終演の運びとなりました。

 

ところで、“妄想”シリーズには、前作がありました。

「妄想CD」というテーマで書いた2008年のこちらの記事。

本田美奈子.美空ひばりの世界を歌う。~「てんけい」の妄想CD

これは4回連続になっており、ちなみに上記のURLが第1回。

このときは、まず、全文を書きあげてから、

4篇に分割して、アップした記憶があります。

 

そして、その約20日後に“おまけ”として書いたのが、これでした。

「てんけい」の想CD。(あとがき)~いえ、雑談です

「雑談」とは記しましたが、今、読み返しても、

相当、真面目(本人的には)に書いています(苦笑)。

その割に、この回についてのアクセスは、先の4話と比べて、

意外に少なかったように思いますが、これは、仕方がない(爆笑)。

 

そんな“実績”(?)を踏まえて、またも雑談を少し…

というのが今回の目論見であります。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

おおよそ、約1年がかりで、

“妄想ミュージカル”「ミケとミカの物語」を

綴ってみました。

その動機についての詳細は、

2017年4の記事に書いております。

 

 

最大の難関になったのは、さて「主題」をどうするか。

作者本人の身で、こんなことを“説明”するのは、

関西弁でいうところの、誠に“ざんない”ハナシなのですが、

本文中でも、それに関するフレーズには、

赤字を施していましたので、まあいいでしょう。

 

 

1. 今、見えているものは、すべて過去のものである。

 誰も未来は見ることはできない。

2.音楽なら、未来への扉を開いてくれる。

 

そんなテーマのもとに、

ネコの「ミケ」と、目の不自由な女の子の「ミカ」

の二人の“登場人物”を設定したわけですね。

 

折角の主題ですから、

もう少し、内容的にも膨らませてみたかったなあ…

と今も思うことしきり。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

昨年の4月から始めて、当初の予定では、

「つばさ忌」までには、一応、ゴール、または、

その近くまでは辿り着きたい、

という“希望的観測”で臨みましたが、

1回のアップが常態化してしまい、御覧のとおりの有様です。

 

 

今回の“妄想ミュージカル”は、

「妄想CD」のときと違い、

1話書く毎に、アップしていきました。

 

つまり、どのような“ゴール”がいいのか、

実のところ、自分でも決断しかねていたのです。

 

 

ところで、昨年の秋から冬にかけ、

珍しく、DVDで映画を6-7本観たのです。

でも、私的には、どうもどの作品もしっくりこない。

また、私は、TVドラマは殆ど見ないのですが、

(たまたま)NHK朝ドラの『わろてんか』は、最後まで観ていました。

が、このドラマも“ツッコミ”どころが満載で、パッとしない(苦笑)。

 

「しっくりこない」理由は何か。

極めて初歩的に、“内容が解りにくい”というのもありましたし、

“その展開はどうなの”などと思ったり…。

また、エンディングに問題有り、と思ったのもかなりありました。

(これらは、いわゆる「個人的感想」です、ハイ)

 

 

等々考えているうちに、

“プロの脚本でさえ、こんな程度ではないか”

(これを「厚顔無恥」、「浅慮盲信」という)

という想いに至ってしまったわけ。

そこで、“どうにでもなれ”

と、自らの「妄想ミュージカル」も、あのような、

“不連続”で“不条理”なラスト・シーンを設定した次第。

 

 

その“仕掛け”として、”終幕~その1に書いたように、

まず、ミケにフレアスカートに着替えてもらう。

(もっとも、それ以前の衣裳についての指示は無いのですが)

そして、”終幕~その6で、そのスカートの裾が、

ミカの頬をかすめていく…という演出にしてみました。

 

 

「音楽朗読劇」が、最後の場面のみ、

通常の演劇のスタイルに変わってしまったのは、

そんな“いきさつ”だったのです(苦笑)。

 

                            (つづく)

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2018年4月21日 (土)

“妄想ミュージカル”「ミケとミカ」挿入曲一覧。

本ミュージカルは、音楽朗読劇、かつ、

本田美奈子.さんの「カタログ・ミュージカル」

(=ジュークボックスミュージカル)の

様式を採りました。

そこで、以下に“使用”曲の一覧を挙げておきます。

 

既に書きましたように、

4曲目の『見上げてごらん 夜の星を』以外は、

本田美奈子.さんのオリジナル曲。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

Overture

1986年のマリリン』(Instrumental Version

筒美京平作曲

 

挿入曲

We Are Wild Cats

松本 隆作詞 樫原伸彦作曲

 

僕の部屋で暮らそう

宮沢和史作詞・作曲

 

見上げてごらん 夜の星を

永 六輔作詞 いずみたく作曲

 

GOLDEN DAYS

ブライアン・メイ作詞・作曲 秋元 康日本語詞

 

つばさ

岩谷時子作詞 太田美知彦作曲

 

ジュピター

岩谷時子作詞 G.ホルスト作曲 井上 鑑編曲

 

Oneway Generation

秋元 康作詞 筒美京平作曲

              

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪-----(敬称略)

 

Overtureの『1986年のマリリン』についてですが、

実は、今回が初出です。

この曲、やはり、本田美奈子.さんの代表曲のひとつですから、

インストルメンタルでの採用を考えた次第。)

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2018年3月11日 (日)

第14回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その6

(第13回よりのつづきです)

 

視力を失った女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続いて、ミカの部屋。

 

ずっとこの連載を読んでこられた方は、(え?いらっしゃるのかな)

御存知でしょうが、もともとこの舞台は、

「音楽朗読劇」としてスタートしました。

つまり、二人による台本の朗読で進行していき、そして

歌の場面だけは、

(この劇は、「カタログ・ミュージカル」でもあります!)

舞台中央に出て、起立して歌っていただいていました。

 

ただし、このラストの場面(「終幕~その1」)からは、

「ストレート・プレイ」、つまり、

普通の演劇のような体裁で進めています。

ですから、ステージには、

ミカの部屋を再現すべく、ごく簡単な大道具を用意しております。

 

 

前回の二人の会話は、こんなでしたね…

 

ミケ「だいじょうぶ、ミカは、やっていけるわ」

ミカ「え?どこか、行っちゃうの?」

 

つづきです。いよいよ「終幕~その6」。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:うん…

あのね、ちょっと…わたし…

   私ね、この前、空を見上げてたら、

とっても不思議な形をした虹が出てたの。

ミカ:“虹”が…?

ミケ:今まで、見たことないような不思議な虹の橋だった。

   なんて言うかな…

あんなの見てたらね、

ちょっとあの虹の架け橋を渡ってみようかな、って

私、そんな気になっちゃった…

ミカ:え?どういうこと?

   意味わかんないよ…

もう、会えないの?

ミケ:ううん、ミカ。

   私は、音楽といっしょ。

   だから、ミカがね、歌を歌うとき、

ミケは、いつもそばにいるんだから。

ミカ:ミケ…。

   勝手過ぎるよ…

ミケ:(微笑みながら)初めて会ったとき、言ったでしょ。

   “ネコは、そもそもワガママなんだ”って。

   ミカは、あまりに沢山のものを背負込んできたからね…。

   もっと“ワガママ”でもいいんじゃないかな…。

   あ…、ごめんね、言い過ぎた?

ミカ:(うつむいたまま)……。

ミケ:ミカ…。顔を上げて。

前を向かないと進めないよ。

音楽は、きっと、ミカに未来を見せてくれるから。

   (窓の方を向いて)

だいぶ明るくなってきたわねー。

   じゃあね、ミカ。

   元気でいるのよ。

 

(机に両手をかけて立ち上がるミケ)

 

ミカ:ちょっと、待ってよ、お願い!

 

(ミケが、ミカの後ろを通り過ぎるとき、ミカの頬を

 ミケの、フレアスカートの裾がかすめる)

 

ミカ:(頬に手を当て)あ……?

ミケ:(ドアを開けながら)ミカ、行ってくるね…

ミカ:待って、ミケ…

   あなた…もしかして…

 

(あわててミカも立ち上がるが、ドアが閉まる)

 

ミカ:ミケ!待って、待ってよ!

 

(窓の方へ走り、窓を開けて身を乗り出すミカ。

 誰かの靴音が聞こえてくる)

 

ミカ:(泣きながら)ミケ~!

 

(ミケの声)

「ミカ、自分の信じた道を、真っ直ぐに進んでね!

だ・い・じょ・う・ぶ! だからね!

  ミカ!

笑顔だよ、笑顔!

 

ミカ:……ミケ…。

   (ゆっくりと、舞台中央に戻るミカ。

    やがて、顔を上げ、正面を向き、

オフマイク、思いっきり大きな声で)

 

ミカ:ありがとうーっ!

 

 

(ステージの全照明が点灯し、ミケ、上手より再び登場、

ミケとミカの二人、舞台中央で一礼。

本ミュージカルの掉尾を飾る曲のイントロがスタート。

これも、ミケとミカ、二人揃っての二重唱です)

 

 

挿入曲:『Oneway Generation

 

 

                       ―― 終 ――

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その6」でした。

 

この「妄想“新作ミュージカル”」を始めるときも

“勢い”に任せて書き始めましたが、

一旦、終えるにあたり、

“もう、ここらでいいかな、”って申しますか、

この辺が限度、というのが本音(苦笑)。

つまり、“なりゆき”、というところで、幕を下ろします。

 

最後の挿入曲は、

Oneway Generation』を選びました。

私の大好きな曲のひとつで、これは、はずせません。

詞と音楽、更にヴィジュアル的に、

本田美奈子.さんのvocalを含めたダンスとか、

これほど完成度の高いポップスは、そんなに多くはありません。

(ここで、この楽曲を選択するにあたっては、多くの御賛意を

いただけそうな気もするのですが…どうだろな…) (笑)

 

 

さて、ステージは、無事終演に至りました、

ここまでずっとお付き合いしてくださった皆様には、

深く御礼申し上げます。有難うございました。

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2018年2月23日 (金)

第13回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その5

(第12回よりのつづきです)

 

視力を失った女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

つばさ』を歌い終えた二人、

上手にミケ、下手には、ミカが立ったままです。

続いての「クラシカル・クロスオーバー女声二重唱」の曲は…

 

 

挿入曲:『ジュピター』(岩谷時子先生作詞)

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

(『ジュピター』を歌い終えた二人、座敷机のところに戻り、

並んで座る)

 

ミケ:ふぅー…。歌ったねー。

ミカ:歌ったねー(笑)。

ミケ:やっぱり、ミカの歌、いいよ。

ミカ:ハハハ。ありがと。

ミケ:「悲しみ知らない人はいない」だもんね。

ミカ:うん。

   「泣きたい時には 泣きましょう」って。

   泣いてもいいんだ…。

ミケ:でもね、ミカは笑ってるときが、やっぱり一番なのよ!

ミカ:ハハ。ありがと、ありがと!(笑)

ミケ:私たち、何言ってんだろ…

二人:ハハハ…

ミケ:「音楽のチカラ」はね、

歌ってるミカにも伝わるし、それに、

ミカの歌を聴いてる人たちにも、届くのよ!

ミカ:うん、わかる…。

ミケ:(窓のほうを向いて)あ、お日さま…

ミカ:え?もう、夜明け?

ミケ:うん、そう…

(独り言)もう、いい頃かもね…

ミカ:(さえぎるように)あのね、ミケ、聞いて!

わたし、中学のとき、コーラスの指揮、してたことがあるの!

ミケ:(ミカの方へ向きなおって)へぇーっ!

ミカ、スゴいじゃない!

合唱部ができたら、また指揮すれば!

ミカ:待って、「指揮」っていっても…いまのわたし…

ミケ:あ…目が…

ミカ:…

ミケ:ミカ、あのね、私、前に、聞いたことがあるの。

   “電子タクト(注:タクト=指揮者が手に持つ棒)”なんてのが、

   できるかもしれない、って。

ミカ:電子タクト?

ミケ:タクトにね、センサーが付いているの。

   そしたらね、タクトの動きが分るんだって。

ミカ:ふーん。

ミケ:その動きをね、バイブでコーラスのメンバーに伝えるそうよ。

ミカ:あ、スマホのバイブ…

ミケ:それそれ!

   そうすれば、目が見えなくても、メンバーはタクトの動きが分るの!

ミカ:へぇー、じゃあ、わたし、また指揮が出来るかも!

ミケ:そうだよ、前を向いて進むのよ!

ミカ、あせらなくていいから。

ミカ:なんだか、楽しくなってきた!

ミケ:目標が、またひとつ出来たね。

ミカ:そうだね、できたよ。

   ミケ…、ありがとう。

ミケ:ううん、ミカ、私も、ありがとう。

   (微笑みながら)さあ…もう、だいじょうぶね。

ミカ:え?“だいじょうぶ”ってなに?

ミケ:私の思ってたとおり、

ミカはやさしいし、強いコだった、ってことよ。

   だいじょうぶ、ミカは、やっていけるわ…

   そう思う。

ミカ:え?どこか、行っちゃうの?

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その5」です。

 

ミケとミカのデュエット曲は、

岩谷時子先生作詞の『ジュピター』でした。

この曲にも、もちろん、『つばさ』と同じく、

 

この世のものとは思えない、美しいハーモニーで演奏する

 

との「ト書き」を付加いたします。

 

ジュピター』につきましては、

本田美奈子.さんは、特別な“思い入れ”を、

お持ちだったように推察しております。

本田さんのコンサートでは、この曲を歌うときは、

いつも、聴衆の皆さんに、

手拍子を促されていたそうですね。

これは、私の想像ですが、きっと本田さんには、

岩谷時子先生が伝えんとされた詩界を、

なんとしても、会場に来られた方々に届けなくては、

という、いわば“使命感”のようなものがあったのではないでしょうか。

 

そこで、私も、同じように本舞台においても、

ミケとミカには、お客様に手拍子をお願いするよう、

“ト書き”に書いておくことにしましょう。

 

 

話を舞台に戻しますと、

おや…、ミケのことが気になりますね……。

                   (つづく)

                                           

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2018年2月 6日 (火)

第12回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その4

(第11回よりのつづきです)

視覚に障害を持つ女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミケ:だから…、私たち、一緒に歌おうね!

(ミカとミケの二人、ステージの前方へゆっくりと進み出ます。

 舞台の上手にミケ、下手には、ミカが立ち二重唱が始まります)

 

 

挿入曲:『つばさ

 

 

(歌い終わって)

ミケ:終わったね。…

どんな気分?…

ミカ:歌うなんて、ひさしぶり…だから…

   なんだか、胸にジーンときちゃった…

ミケ:そう…?

ミカ:なんて言うのかな…今、コトバが出なくて。

ミケ:そうだよ、言葉に出来ないから、ヒトはね、音楽を紡いでいるの

ミカ:歌うってことは、そういうことなの…

   わたし、もう一度、合唱部、やってみる!

ミケ:あ、ミカ、エンジンかかってきたわね!

ミカ:自分の「つばさ」を信じて!生きてみる!

ミケ:…(大きくうなずく)

ミカ:あ…

ミケ:どうしたの?

ミカ:今のわたしの学校、コーラス部って、あったっけ?

ミケ:え?

ミカ:ううん、なかったら、先生のところへ行って、わたしが創る!

ミケ:それでこそ、ミカよ!

ミカ:ねえ、ミケ、もう1曲、歌ってみたい!

ミケ:OK!わかった!

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その4」です。

 

ミケとミカのデュエット曲は、

つばさ』でした。

 

“クライマックスに、『つばさ』を使う”、とは、昨年4/30の、

第2回:本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”にも

書いていたとおりです。

ただ、この女声二重唱に際し、

私は「ト書き」を付けました。

 

 

この世のものとは思えない、美しいハーモニーで演奏すること

 

 

「この世のものとは思えない、美しいハーモニー」なんて、

あまりにも漠然としていますね。

もう少し、具体性を持たせて書く必要があるのですが、

私のイメージに有る“美しいハーモニーの模範”といいますと、

ズバリ、「ザ・ピーナッツ」です。

 

お若い方は、御存知ないでしょうね。

例によって、このご時世、YouTubeとかで検索しますと、

すぐに鑑賞できますから、ぜひ。

とりあえず、こちらをご紹介します。→ザ・ピーナッツ 50 - YouTube

私には、このザ・ピーナッツを凌ぐデュオなんて、

全く、思いつきません。

 

ちなみに、高音部をミカ、低音部はミケに歌っていただく予定。

アレンジとしては、最初から最後まで、

二人の「ハーモニー」で完遂―

というのが私の目論み。

 

あと、『つばさ』といえば、音楽ファンの間では有名な、

本田美奈子.さんによる、“奇跡の30秒”―

つまり10小節にわたって、声を伸ばし続ける、

超:ロングトーンがあります。

まだお聴きでない方のために、

これも、YouTubeURLを貼っておきましょうか。

Tsubasa (Minako Honda) - YouTube

この、本田さん独自のロングトーンの処置をどうするか、ですが、

私見では、普通の音符の長さで歌っても構わないでしょうし、

あるいは、デュオならではの特性を生かし、

2人がかりの“リレー形式”で、ロングトーンの再現に挑戦、

というアイデアもあり、だと考えています。

 

まあ、いずれにせよ、これは些末な話。

眼目は、本舞台で、名曲『つばさ』を、

「クラシカル・クロスオーバー」的な編曲を施した二重唱で

演奏していただく、というのが私の企画なのです。

 

 

さて、このミケとミカの、

クラシカル・クロスオーバー女声二重唱」、

同様の形式で、もう1曲つづけてみます。

                   (つづく)

                                           

 

*「しょうがいしゃ」には、「障害者」「障碍者」「障がい者」などの

表記がありますが、本稿では、「障害者」を採っております。

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2018年1月26日 (金)

第11回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その3

新しい年、2018年を迎えて、1月も、もうわずかとなりました。

大寒波が襲来、またインフルエンザも大流行中ですので、

皆さん、どうか、お気をつけられますように。

 

早速ながら、目下、妄想ミュージカルの企画続行中につき、

本日も、第10回よりのつづきです。

視覚に障害を持つ女の子、ミカと、ネコのミケの物語、

場面は引き続き、ミカの部屋。

 

ミケは、

今、見えているものは、すべて過去のものである。

 誰も未来は見ることはできない」と言います。

対する、ミカの言葉は、

“わたし、未来を見てみたい” でした…

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミカ:わたしね…、わたしでも、未来を見たい…

   見たいのよ!

   それとも…そんなこと、やっぱりできないのかしら…

ミケ:(少し考えて)

出来るわ…

ミカ:わたしでも…出来る?

ミケ:ミカにも未来は、見えるかもしれない …

ミカ:ほんと?ミケ、教えて!教えてよ!

   どうすればいいの?

ミケ:音楽があるわ…。

ミカ:え?

ミケ:歌を歌うのよ!

きっと、音楽は、ミカの心の扉を開いてくれる…

ミカ:心の扉…?

ミケ:そう!閉じられた扉を開くの!

ミカ:……

ミケ:扉が開かれたなら、そこから明るい光が射し込んでくるわ…!

   そして…

ミカ:そして?

ミケ:音楽が明日の夢と希望を与えてくれる…

   それは、未来を生きる力!

   辛いときだって、悲しいときだって…

   誰の心にも、どんなときにも、音楽は寄り添ってくれるわ!

ミカ:“音楽のチカラ” …

ミケ:そう!“音楽のチカラ”よ!

ミカ:わたし…もう一度歌を、…

歌を、歌ってみたら…

ミケ:そうよ!歌うのよ!

   ミカには、歌があるじゃない!

ミカ:歌があったんだ、わたし…

   音楽なら、勇気をもらえるかもしれない…

ミケ:きっと、くれるわ、明日への勇気を!

(曲のイントロが流れ始める)

ミケ:ミカ、いいこと…。

心の瞳はね、……、

絶対に閉ざしちゃダメ…。

ミカ:(大きくうなずく)

ミケ:だから…、

私たち、一緒に歌おうね!

(二人、ステージの前方へゆっくりと進み出ます。

 舞台の上手にミケ、

下手には、ミカが立ちデュエットが始まります)

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

「終幕~その3」です。

 

恥ずかしながら、「ミケ」と「ミカ」の二人のキャラクター設定を、

100%確定させない内に、ここまで来てしまいました。

キャラが、キチンと完成されたなら、あとは、「ミケ」と「ミカ」が、

独りでに動き出して、喋り始めてくれるような気もするのですけど、

なかなか、そううまくはいきません。

相も変わらず、“スローモー”な展開で、申し訳ないことです。

 

 

ところで、舞台の方は、

ミカの“未来を見てみたい”という問いかけに、

ミケは“音楽がある!”と提起しました…。

 

既に、曲のイントロが始まっていますね。

私の原案では、終幕のこの場面で、

ミカは初めてその歌声を披露する、ということになります。

彼女は、“元:合唱部”という設定ですから、

その歌声には、大いに期待できそう。

さて、ミケとミカのデュエット―

正確を期しますと、「二重唱」を意図しております。

 

おっと、イントロが、もうすぐ終わりそうです…         (つづく)

                                                    

*「しょうがいしゃ」には、「障害者」「障碍者」「障がい者」などの

表記がありますが、本稿では、「障害者」を採っております。

 

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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2017年12月23日 (土)

第10回:「てんけい」の本田美奈子.さんの妄想“新作ミュージカル”終幕~その2

(第9回よりのつづきです)

目の不自由な女の子、ミカと、ネコのミケの物語です。

場面は、ミカの部屋。

 

ミカが泣きながら、ミケに語ります。

「最近、見る夢は、色なんて全然無い薄暗い白黒の写真みたい…

きれいな色なんて永遠に見られないし、

そして、もうすぐ、わたしには、夢さえも見ることが出来なくなる…」

 

ミケは「まだまだこれから…、明日っていう未来があるじゃない」

と、ミカに言うのですが…

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ミカ:(泣きながら)

でも、わたし、何も見えないし、見ることができないのよ!

ミケ:………

   聞いてよ、ミカ。

ミカ:……(泣いている)

ミケ:思い出して、合宿の夜、天の川をみんなで眺めてたとき…

   ミカが見てたあの星たちの光は、何千年も何万年も昔の光だった…

   そうだったよね?

ミカ:…

ミケ:あの時、ミカが見ていたのは、

ホントは、そんな遠い昔のお星さまの姿だったし…

そう、オリオン座のベテルギウスは五百年、

白鳥座のデネブは二千年前の光だって言われてる…

   星だけじゃないわ、あの太陽だって!

ミカ:太陽?

ミケ:お日様の光は、おおよそ10分かけて、この地球に届いている…

と、いうことは、私たちが見てる太陽も、

今の太陽じゃない、ということなのね!

ミカ:…

ミケ:それだけじゃないわ!

   ミカ、思い出して、あなたの行ってた学校、教室の机もいすも…

   まわりのもの、全部、今までずっとそこにあったものだった…

   わかるわね?

ミカ:うん…。

ミケ:つまり、私たちが、今見ているものは、

何もかも過去のものでしかないのよ…

ミカ:……。

私が見てたのは、全部、過去のものだったんだ…

ミケ:そうなの。だから…

ミカ:だから?

ミケ:未来は……そうよ、

未来なんて、誰も見ることはできない。

ミカ:未来だけは、誰にも見えない…

ミケ:そうなの…、ミカ、よく聞いてね。

   誰も、過去は変えることができないわ…

けど、未来は変えられるのよ。

ミカ:未来は変えられる…

ミケ:そうよ!ミカ!

   大事なのは、あなたの未来よ!

ミカ:わたしの…未来……

ミケ:そう。ミカの未来よ。

ミカの最大のサポーターはね、ミカ、あなた自身なんだから!

まず、自分を信じるのよ!

ミカ:…

ミケ:ミカの人生に、ピンチヒッターなんて、無いんだから。

ミカ:……。

ミケ、さっき、未来、って言ったよね…

ミケ:うん。

ミカ:………

   ねえ、ミケ、教えて。

ミケ:なあに?

ミカ:…わたし、未来を見てみたいの!

ミケ:未来を?

ミカ:そう。

わたしね…、わたしでも、未来を見たい…

   見たいのよ!

   それとも…そんなこと、やっぱりできないのかしら…

ミケ:……

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「終幕~その2」です。

 

実際のところ、 “えっ、いきなり、終幕?”っていう感を

持たれた方も多くいらっしゃるとは思います。

本来ならば、ここに至るまでに、もう少し、回数を重ね、

ミケとミカの“人間関係”を、より深化させていくという、

プロセスが必要なのですね。

ですから、私に、才能が有れば、更に複数のエピソードとか、

乃至、プロット等も書きたかったのです、

またそれと並行して、本田美奈子.さんの楽曲も、

もっと多く取り入れたい、そんな想いも、勿論有ります。

でも、それにとりかかるようなことになりますと、

第6回~ミケが歌います。にも記したように、

“ゴール”に着くまで、何年かかるかわかりません(苦笑)。

 

卑近な例でありますが、

織物は、タテ糸とヨコ糸を織機で紡ぐことによって

無限の模様を表現できるのですが、

本稿は、タテ糸のみの進行になってしまいました。

残念な気もしますが、

本田美奈子.さんへのオマージュを込めた

新作ミュージカルの叩き台」(→“新しいミュージカル”を創ろう!)を、

提示してみる、という目標には、

多少でも、近づけたらいいな、とは思っています。

 

 

ミケは言います、

今、見えるものは、すべて過去のものである。

 誰も未来は見ることはできない

対して、ミカは、“未来を見てみたい”とミケに言うのですが。

 (つづく)

 

*このブログに存する文章の著作権は、管理人のてんけいに属します。

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